2010年06月26日

「アスペルガー症候群(著:岡田尊司さん)」と「大人のアスペルガー症候群(著:佐々木正美さん/梅永雄二さん)」を読み、アスペルガー症候群の理解を深めるの巻

私は、過日、アスペルガー症候群に関する書籍を二冊読みました。
一冊は「アスペルガー症候群(著:岡田尊司さん)」で、もう一冊は「大人のアスペルガー症候群(著:佐々木正美さん/梅永雄二さん)」です。

私がアスペルガー症候群に関心を抱いたのは、「クローズアップ現代」を見てのことです。
「アスペルガー症候群」と病名付けられてはいるものの、いわゆる心身の病と異なり、周囲の人間の対応如何で、悪い結果だけでなく、良い結果ももたらす。
しかも、私自身、症状に覚えがある。(笑)
これが、私がアスペルガー症候群に関心を抱いた直接の理由です。

私が先述の書籍から深めたアスペルガー症候群の理解は、主に以下の三事項です。  続きを読む
Posted by masterhori at 08:40Comments(0)TrackBack(0)

2010年06月24日

シンポジウム「ネットとマスメディア」での土屋敏男さんと亀松太郎さんのコメントに考えさせられるの巻

先週の土曜(6月19日)、私は、マスコミ倫理懇談会全国協議会が主催の「ネットとマスメディア」なるシンポジウムに参加しました。
あいにくシンポジウムそのものは期待外れだった(涙)のですが、登壇なさったお二方から考えさせられるコメントを授かったので、意訳の上備忘録させていただきます。(笑)  続きを読む
Posted by masterhori at 21:17Comments(0)TrackBack(0)

2010年06月22日

「リッツ・カールトンの究極のホスピタリティ(著/四方啓暉さん)」を読み、「ホスピタリティ」の本質を心得るの巻

過日、私は、「リッツ・カールトンの究極のホスピタリティ(著/四方啓暉さん)」を読みました。
プロポーズの劇的な演出や2,000ドルの決裁権といった社外および社内マーケティング事例を仰々しく取り上げているだけの「リッツ・カールトン本」が多い中、本書は、それらを有機的にまとめ、リッツ・カールトンの経営を体系的に解説しており、有意義でした。

本書が有意義だったのには、もう一つ理由があります。
それは、かつてリッツ・カールトン大阪の副総支配人を務められた著者の四方さんが、「ホスピタリティ」を本質的に解説くださっているからです。  続きを読む
Posted by masterhori at 19:28Comments(0)TrackBack(0)

2010年06月17日

「後悔を最小化する生き方」を貫徹なさっている三浦弘行八段に「来るべき時」が来るのを確信するの巻

先月の18日、将棋界の最高棋戦である第68期名人戦が終了しました。
羽生善治名人が挑戦者の三浦弘行八段を降し、見事名人位を防衛なさいました。

私は、羽生さんを敬愛しています。
だから、七番勝負を土付かずの四連勝で制した羽生さんに、心から拍手喝さいを送りました。
しかし、私は、惜敗なさった三浦さんにも、心から拍手喝さいを送りました。
しかも、三浦さんの捲土重来を祈念しました。

なぜでしょう。

理由の一つは、「現在の実力、成果、生活に満足しないよう絶えず意識的に努めている」三浦さんを応援していたからです。
本名人戦以来、私は、三浦さんを、羽生さんと同様、棋士としてだけでなく、ビジネスマンとして、人として敬愛するようになっていました。

理由のもう一つは、棋譜や報道からうかがえた三浦さんの徹底した「後悔を最小化する生き方」に共感と感動を覚えていたからです。
私は、昨日の朝刊で終了した名人戦第4局観戦記(掲載新聞:毎日新聞/記者:椎名龍一さん)を読み終え、そのことをはっきり自覚しました。  続きを読む
Posted by masterhori at 06:11Comments(0)TrackBack(0)

2010年06月11日

将棋棋士の有吉道夫さんの報道記事を読み、コツに関する思考&行動習性を改めるの巻

物事にはコツというものがあります。
コツとは物事をうまくやる上での要領のことで、勘所とも言います。
勘所がわかれば、物事は高確率でうまくできます。
物事がうまくできれば、当然嬉しいです。
だから、人は、物事のコツをつかもうとするし、コツがつかめた物事を(一層)好きになります。

しかし、この考えは、天才には当てはまりません。
なぜなら、彼らからすると、コツが本当につかめた物事は用済みで、一層好きになる確率は低いからです。
彼らが嬉しいのは、本当のコツ、つまり、最高階層に位置すると判断した「究極のコツ」を垣間見たり、つかみかけているように感じる瞬間を味わうことだけです。
つかんだコツで対象の物事が実際にうまくいくことや、一層好ましく感じられることではありません。

天才は、「究極のコツ」の存在を信じ、より高階層がうかがえるコツをコツと認知しません。
天才は、「究極のコツ」をこの手でつかもうと心底希求し、そのための最善努力を楽しみながら不断に行える求道者です。
低階層のコツをつかみ、対象の物事にしたり顔をすることで満足してしまう私たち凡人とは、ここが決定的に違います。
だから、彼らは非日常のパフォーマンスを創出し、私たちは彼らを敬愛して止まないのです。

以上、私は、先月現役を引退なさった将棋棋士の有吉道夫さんの報道記事(「ひと:有吉道夫さん 勝ち星を重ねて現役延長の将棋棋士」)内コメントから、考えました。
それは、55年もの現役生活とオーバー1,000勝を果たされたにもかかわらず、今もって「(自分は将棋のコツを)何も分かっていない」とおっしゃる天才棋士の有吉さんに改めて敬意を抱いてのことでした。  続きを読む
Posted by masterhori at 20:38Comments(0)