2006年05月24日

つけめんTETSU(哲)のつけ麺を食らうの巻

5169dd70.JPG今日、念願のつけめんTETSU(哲)(東京・千駄木)のつけ麺を食べた。
「味は六厘舎(東京・大崎)に近い」との事前情報を仕入れていたが、私はそれは違うと感じた。
同じつけ麺でも、六厘舎の味とこの店の味は、全く似て非なるものだと思う。
私は、六厘舎のつけ麺を否定する訳ではないが、同じつけ麺なら、つけめんTETSU(哲)の方が好きだ。
麺は太く、それなりに腰がある。
自家製か否かわからないが、マズマズ美味。

強く印象に残ったのは、スープだ。
魚と豚のハイブリッドで、それなりに油が使われ、味わいは濃厚かつ芳醇。
だけど、くどさはない。
通例、この手のスープは、最初の二、三口は美味しく感じるものの、それ以上はtoo muchな気分になったり、食後、大量の水を欲するものだが、このスープは全く違った。

しかし、店主の哲さんからすると、今日のスープは、お客さまからお代を頂戴できる最低品質のようだ。
哲さん曰く、「油が多過ぎ。店を開けるのをやめようと思ったが、既に多くのお客さまが並んでくださっていたので、こらえた。」。
先述の通り、私は、油の多さは認識していながらも十分満足していたが、哲さんは、それをよしとしていなかったのだ。

食後、哲さんは、次のようにおっしゃった。
「無理だとはわかっているけれど、誰からも『美味しい!』と言われるラーメン、つけ麺を創りたい。」
「人に一杯の水を差し出すにしても、差し出し方次第で、美味しくも不味くもなる。どうせ、水を差し出す、という行為をするなら、相手が少しでも喜ぶであろうやり方にて実行すべきだ。」
「私がお客さまから頂戴するのは700円だが、お客さまは、一杯のつけ麺を食べるのに、交通費や待ち時間など、もっとたくさんのコストを費やす。だから、私は、そうしたコストに見合う付加価値を創らなければいけない。その為には、もっともっと美味しいラーメン、つけ麺を創るのはもちろん、『来て良かった』とか『ほっとできる』と感じていただける店づくりと接客をしなければいけない。」

プロフェッショナルとは常に、熱い情熱とお客さまの視点に基づいて思考&行動でき、かつ、お客さまが笑顔でお代を支払ってくださる価値品質を知っていながら、それにあぐらをかくことなく、自らが創出する価値品質を究めるべく自助努力できる人のことだ。
哲さんは、20歳の頃、スープ割りに焼石を入れることを案出し、同時期、将来社長になることを決意した。
そして、某大手衣料製造販売企業を辞して、自身の好物でもあったラーメンを独自で学び、今、上述の考えのもと、行列ラーメン店を経営されている。
哲さんは、正にプロフェッショナルだ。

このお店には、もう一人プロフェッショナルが居る。
それは、給仕をしておられる、哲さんのお母さまだ。

私は、お店へ訪れるに前に、電話で麺とスープの在庫を確認していた。
それは、予定していたよりも、店舗に着く時刻が遅くなりそうだったからだ。

私は、オーラスの麺にありつくべく入店すると、哲さんのお母さまが、私の前に入店されたお客さまに、次のように尋ねていた。
「あの、お客さまでしょうか、先ほどお電話をくださったのは?」
横でそれを聞いていた私は、お母さまに、こう答えた。
「先ほど電話をしたのは私です。お忙しいところ、どうもすみませんでした。」
すると、お母さまは、次にように返答してくださった。
「あっ、お客さまでしたか〜。いや〜、お電話を頂き、多分(麺の在庫は)大丈夫ですよ、とお答えしたものの、ちゃんと食べていただけたか心配だったんです。」
お母さまは、電話の問い合わせ客を覚え、気遣い、かつ、自分の仕事がそのお客さまにとって真に価値があったか否か(=助かったか否か)を見届けようとしたのだ。

食後、私がお母さまを賞賛したところ、お母さま曰く、「接客については、よく店主から『全然ダメ!』と叱られるんですよ。(笑)」。
たしかに、プロフェッショナルの哲さんからすると、お母さまの一挙手一投足で気づくことは多々あろう。
が、いやいやどうして、お母さまも、哲さんに負けずとも劣らないプロフェッショナルだ。

それが証拠に、お母さまは、私が退店する際、突然の雨に対して傘を貸す旨の提案をしてくださった。
一見の、しかもいつ再来店するかわからない、700円の売り上げ客の私に対してここまでしていただき、私は感無量だった。

私は、今日、二人のプロフェッショナルと縁を持つことができたこと、並びに、お二人から多くの触発を得られたことを幸運に思っている。
私は、哲さんが創る情熱溢れる麺を食べに、そして、お母さまのホスピタリティを学びに、近い内につけめんTETSU(哲)を再訪したい、と強く思っている。


tetsu



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店名:つけめん TETSU? 日時:2006/9/8 住所:東京都文京区千駄木4-1-14 電話:03-3827-6272 アクセス:JR、東京メトロ千代田線・西日暮里駅より不忍通りに向かい、不忍通りを右折。不忍通りを200m歩いた左手。徒歩10分
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この記事へのコメント
満足度の高いラーメンを食されるとは、うらやましいです。

実は私もこの2日間、なぜか無性にラーメンが食べたくなり、たまたま外出先(江東区)で見つけたラーメン店に入りました。

全部残して出てこようかと思うほどダメダメでした。

日本一マズイをうたうラーメン屋よりも不味かったです。
次こそは! という気持ちで、近日、どこかでリベンジを計ると思います。
Posted by ミヤモト at 2006年05月25日 00:39
5月30日、一緒にご賞味されますか?
きっとリベンジできますよ!(笑)
Posted by at 2006年05月25日 08:44
あら、懐かしい地名が
Posted by GIN at 2006年05月25日 16:29
千駄木・・・懐かしいですよね〜。
ウン十年ぶりに再会する折は、このお店にしますかぁ?(笑)
Posted by at 2006年05月25日 20:33
いいですねぇ〜
Posted by GIN at 2006年05月29日 08:59