2006年06月10日

つけめんTETSU(哲)の強麺を食らうの巻

b17d3f79.JPGつけめんTETSU(哲)再訪した
私を今日つけめんTETSUへ駈けつけさせたのは、同店の6月6日付けブログの「10日(土曜日)営業再開致します!」という文章だ。
不幸なことに、つけめんTETSUは、ここ10日間、臨時休業の憂き目に遭っていた。
というのも、店主の哲さんは自動車事故に遭い、鞭打ちを伴う全治6週間の怪我を負ってしまったのだ。

私は、25歳の時、首都高速を運転していたところ後ろから追突され、鞭打ちになった(※運転していた車は全損)。
初診時、担当医師から全治一ヶ月と診断されたが、自覚症状がほぼ無くなるまで、約半年もかかかった。
治癒に時間がかかったのは、事故に遭った当初、処置を湿布だけで安直に済ませていたからだった。

このように、私は鞭打ちの症状の辛さと治癒の大変さを身をもって体験しているので、正直なところ、哲さんには、十分療養して欲しかった。
しかしながら、哲さんが営業再開をすることを意思決定した以上、哲さんのファンである私がすべきことは、哲さんの生き様を見届けること、即ち、哲さんが後遺症のリスクを賭して創った麺を食べること以外無い。

店に到着したのは、11時20分頃。
営業開始10分前にて、既に長蛇の列ができていた。
お客さまは、ぱっと見、20人は居そうだ。
約10日間のブランクを全く感じさせない盛況ぶりだ。
これは、哲さんが創る麺の美味さと哲さんの人格の賜物だ。

食券を購入していると、哲さんのお母さまをお見かけした。
前回の訪問時のお礼を述べたところ、次の旨の返答を頂戴した。

「いいえ、とんでもありません。こちらこそ、ホームページに書いていただき、ありがとうございます。」

なんと、哲さんのみならず、哲さんのお母さままで、私の駄ブログを見てくださっていたのだ。(汗)
しかも、後でうかがったところ、該当ページをプリントアウトしていただいている、とのこと。
前回同様、上品かつ丁寧に応対いただいたばかりか、この新情報を耳にし、私は、大恐縮かつ大感激した。

数十分並んでいると、若い女性がお客さまの食券をピックアップしに(=注文を取りに)来られた。
きっと哲さんの奥様に違いないと思い、正否をお尋ねしたところ、ズバリ正解!
奥さまは、今日、明日と給仕のサポーターを務められる、とのこと。
私は、素晴らしい夫婦愛に脱帽しながら、哲さんの体の具合について尋ねてみたところ、次の返答を頂戴した。

「全治6週間なので、本当は療養しないとダメなんです。だけど、本人が、『(店を開けないと)お客さまが居なくなっちゃう』と考えてしまって、眠れないみたいなんですよ・・。」

なんと、哲さんは、つけめんTETSUがお客さまのマインドシェアから消滅するのを怖れて、不眠症に陥っていたのだ。
哲さんが快眠できていないことはつけめんTETSUのブログで知っていたが、眠れていないとはつゆも思っていなかった。

哲さんは、前回訪問した際、「お客さまは700円よりももっと多くのコストを費やされるのだから、自分はそれに見合う価値を絶対に提供しなければいけない。それができない時は、店を閉めるのもやむを得ないと考え、実際閉めている。」旨をおっしゃっていた。
きっと、哲さんは、つけめんTETSUに訪れるお客さまが居、お客さまが支払うコストに見合った価値を提供できる自信がある限りは、店を開けたいのだろう。
なぜならば、もし納得できるスープが創れず、店を臨時休業することになったとしても、それは自助努力を尽くした結果であり、自分自身が納得できるからだ。
家で養生した場合、自助努力を尽くすことができず(※商品の改良や新商品の開発など、家で養生しながら実行できる自助努力もあるように思えるが、哲さんの生き方がそれを良しとしないのだろう。)、自分自身が納得できないのだろう。
私の「<自助努力を尽くしている感の無さ>が哲さんから眠りを奪い、哲さんに後遺症のリスクを賭して店を開けしめた」という想像が正しければ、哲さんは正にプロフェッショナル中のプロフェッショナルだ。

私は、以上のことを考えつつも、奥さまに”強麺”の大盛(300g)を特盛(400g)に変更してもらっていたりした。(笑)

最後尾に並んで約一時間後、ようやく入店が叶った。
お母さまに店の一番奥へ招かれた。

着座するや否や、一組のお客さまが「ご馳走さま!」と行って席を立った。
忽ち、厨房スタッフが全員、お客さまの方を向いて、「ありがとうございました!」と返し、その後、給仕担当のお母さまがお客さまの目を見ながら、「早々にありがとうございました!」と返した。
10日間のブランクを全く感じさせない、素晴らしいおもてなしだ。
この店のスタッフは、全員、哲さんに負けるとも劣らないプロフェッショナルだ。

その一連の行動の中で、哲さんを見つけた。
想像していたよりも、体の動きが不自然ではなく、顔色もさほど悪くなかった。
私は少し安堵した。

まもなくして、哲さんと目が合った。
哲さんは、会釈しながら、前回同様、人懐っこい笑顔を見せてくれた。
私は嬉しかった。

厨房には、前回の訪問時にはお見かけしなかったスタッフが一人居られた。
その方は、私と目が合うと、哲さんと同様、笑顔で会釈してくださった。
つけめんTETSUのブログによると、彼は開店時のメンバーで、ベンケイさん。
ベンケイさんは、今日、明日と茹で上げのサポーターを務められる、とのこと。
私は、哲さんとベンケイさんの素晴らしい友情に脱帽していると、強麺の特盛を出してもらうことができた。(笑)

私は、この強麺がひと口で気に入った。
ノーマルの麺も決して悪くはないが、こちらの方が腰がダンチに強く、美味い。
よく噛むせいか、ノーマルよりも旨みを感じる。
一日限定30食なのが残念極まりないが、在庫があるならば、次回も強麺を食べる所存だ。

スープは、前回同様、非の打ち所が無い。
私は、この味に完全にハマッている。(笑)

出てきた時は一瞬後悔の念が胸をよぎった特盛だが、難無く完食。
私は、決して大食漢ではないが、美味いモノはいくらでも食べられるようだ。(笑)

その後、焼石を入れ、再加熱したスープ割りを美味しく飲み干した。
この時、私は、大きな満足感と安堵感を感じた。

「ご馳走さま!ホント今日も美味しかった!また来ます!(哲さんの方を向いて)くれぐれもお大事に!」。
私は、このように言って空いた器をカウンターの上の置き、外で並んでいるお客さまに少しでも早く入店していただくべく、席を立った。

すると、私を見送りに、哲さんは、厨房から出てきてくださった。
私は、大驚愕かつ大恐縮すると共に、「ここまでしてくださる」哲さんは正にプロフェッショナル中のプロフェッショナルだ、と確信した。
そして、後ろ髪を引かれながら店を出た。

私は、今日、つけめんTETSUの5人のプロフェッショナルによって大きく触発された。
自助努力の限りを尽くすこと、人に心から感謝すること、「ここまでやる」こと・・・。
私は、哲さんの早期快方を祈念するのはもちろん、5人のプロフェッショナルに心から感謝している。

とにかく、今日、つけめんTETSUを再訪して、本当に良かった。
昼に千駄木へ来れる時は、是非再訪したい!



<関連記事>
つけめんTETSU(哲)の汁無しラーメンを食らう&店主のKさんと話し込むの巻


▼その他記事検索
カスタム検索

トップページご挨拶会社概要(筆者と会社)年別投稿記事/2006年

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/masterhori/50494557
この記事へのトラックバック
店名:つけめん TETSU? 日時:2006/8/17 住所:東京都文京区千駄木4-1-14 電話:03-3827-6272 アクセス:JR、東京メトロ千代田線・西日暮里駅より不忍通りに向かい、不忍通りを右折。不忍通りを200m歩いた左手。徒歩10分
つけめん TETSU?【彩のラーメン一期一会☆彡】at 2006年08月17日 16:46
この記事へのコメント
例のお店ですよね。

それはそれはご災難だったようで、無事再開できてよかったですね!

しかしそんなにうまいんだ〜
Posted by GIN at 2006年06月12日 12:07
土曜日のご来店ありがとうございました!堀様のご来店を知ったとき、きっとこの日に合わせてわざわざご来店して頂けたんだなぁって思いました。
全てのお客様からスゴい大きな力を頂きました。
本当にありがとうございました!
皆様から頂いた力や気持ちをしっかりと受け止め今後も頑張っていきます!
Posted by TETSU店主 at 2006年06月12日 14:34
> GINさん
たしかに人によって味覚はマチマチです。
が、私はとても美味しいと思っています!

> TETSU店主さん
これはこれは、哲さんじゃあ〜りませんか!
ご投稿、感謝、感謝です。(礼)
今の哲さんにとって、体を治すのも立派なお仕事です。
くれぐれも頑張り過ぎないでくださいね!
Posted by at 2006年06月16日 16:00
こんばんわ
渾身のレポご苦労サマです

行列の写真はモザイクかけてくれないと
はづかしいです
Posted by 行列人 at 2006年06月16日 23:37
> 行列人さん
これは失礼致しました。(礼)
私の目では個人が特定できなかったので画像をアップしましたが、ご指摘を頂戴したので削除致しました(※モザイクをかけると怪しい雰囲気になるものですから)。
今後、行列でご一緒させていただいた際は、お気軽にお声がけいただけると嬉しいです。(礼)
Posted by at 2006年06月17日 00:03
早速の対応ありがとうございます。(礼)

私は土日しか行けないので、
残念ながらあの行列では当分いけないですねOTL

夜営業が再開したら平日行ってみようと思います

Posted by 行列人 at 2006年06月17日 10:33
> 行列人さん
たしかに、夜営業が再開されると、私も助かります。(笑)
その件については哲さんも色々とお考え&ご事情があるでしょうから、期待せずに待っていることにしています。(笑)
Posted by at 2006年06月17日 10:54
4
光栄だなんて・・・
いえいえ・・・こちらこそ、コメントいただきまして、ありがとうございますm(__)m
その後、TETSUさんに行かれました!?
少し涼しくなったら・・・ぜひぜひ、ご一緒して、あの細麺の中華そば食べたいですね(^o^;
Posted by 彩☆彡 at 2006年08月19日 07:55
彩さん

> その後、TETSUさんに行かれました!?
8月11日の開店一周年日に再訪しました。
中華そばを食べようと決心していたのですが、あまりに暑いので、結局つけ麺を食べてしまいました。(笑)

> 少し涼しくなったら・・・ぜひぜひ、ご一緒して、あの細麺の中華そば食べたいですね(^o^;
ご快諾いただけて嬉しいです。(笑)
その節は予めメールにてご一報いただけると幸いです。
Posted by at 2006年08月19日 10:04
4
はい!ではその節には(^^;)

哲さんのサービス、奥様の笑顔はすばらしいです!
お母様にお会いしたことゎないんですけど・・・他の人のブログを見ると、お客さんを待たせたからと無料にしたり・・・
すごい人なんだな!って感心していたんです\(^0^)/

http://megurohimonya.livedoor.biz/archives/50402986.html
Posted by 彩☆彡 at 2006年08月21日 17:03
彩です(^_-)
中華そばゎ…思ったほどでゎなかったというのが本音です…

麺ゎ、最高に美味しい♪
でもスープゎ平凡…もちろん、レベルの高い中での話しですけど…

夜の営業を始めたら…賄いで出していた「塩ダレそば」をメニューに加えるそうですので、一度試してみたいです!
「塩ダレそば」ゎ、「あぶらそば」の1種のようです…
詳しい情報ゎ店主のブログを確認してみてくださいネ♪
http://plaza.rakuten.co.jp/tsuketetsu/
Posted by 彩☆彡 at 2006年09月16日 11:01
中華そばレポートをありがとうございます。
近い内に、私も賞味してみたいと思います!
Posted by at 2006年09月17日 01:16