2006年07月17日

父が逝った

今朝、父が逝った。
享年は77歳。
さほど苦しまずに逝ったのが不幸中の幸いだった。
4月、私は、担当医師から父の寿命が近いことを告げられた。
私は、その宣告を聞いた時、悲しみを覚えなかった。

なぜ、私は悲しみを覚えなかったのか。
それは、彼の愛を知らずに育ったからだ。
父は家庭に興味が無かった。
私と兄は、母一人に育てられた。
私は、時に、自分が彼の子供であることを恥じ、彼を憎んだ。

私は、父が逝っても、母の時のように、泣いたり、動揺したりすることはない、と思っていた。
彼が逝った時、たしかに私は泣かなかった。
しかしながら、動揺とはいかないまでも、心が乱れた。

なぜ、心が乱れたのか。
それは、彼が肉親だったからだ。
彼と交わしたコミュニケーションは数える程度しかないが、父親との永遠の別離は大きなインパクトがあった。

私は、納棺の際、父に対して心の中でこうつぶやいた。
「あなたはダメな父親でした。同時に、私もダメな子供でした。お互い色々ありましたが、せめてあの世で成仏してください。」

なぜ、私は父を最後に赦(ゆる)せたのか。
それは、自分が、この世に生を受け、今、自分が信じるままに生きていられることをありがたいと思っているからだ。

父を赦すことは、全くの想定外だった。
このことは、自分自身にとって、とても大きな驚きだった。

これが良いことなのか、悪いことなのか、本当のところはわからない。
が、私は、このように変われた自分をさほど嫌とは思っていない。

彼は、21日に火葬される
それまで、全てのことがつつがなく執り行われるよう祈るばかりだ。



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この記事へのコメント
お悔やみ申し上げます。

人間の感情というものは、とても難しいものだと思います。

親から子への愛情は、幼少期で勝負が決まってしい、さらにその後の人生で、一度の裏切りも許されない厳しい道だと思います。

ですが、人は様々なことで、リセットをしながら生きていくものですね。

Posted by ミヤモト at 2006年07月20日 00:57
ミヤモトさん

深いお心遣いをありがとうございます。(礼)

> ですが、人は様々なことで、リセットをしながら生きていくものですね。
父は、自らの死をもって、私に寛容さを教示したのかもしれません。
Posted by at 2006年07月20日 11:53
謹んでお悔やみ申し上げます。

お気を落とさず・・・・・
またお葬式、火葬等お忙しいと思いますが、体調を壊されないようにお祈りしております。
Posted by ヤッシー at 2006年07月20日 21:14
ヤッシーさん

お心遣いをありがとうございます。(礼)
既に体調はイマイチだったりしますが(笑)、なんとか頑張ります!
Posted by at 2006年07月20日 21:31
慎んでお悔やみ申し上げます

肉親の死というのは大変な喪失感を伴います
死がすべての感情を洗い流してしまいます

人生はプラスマイナス・ゼロかもしれません
多くの死を 診ていてそう思うようになりました

残された人の 体が一番大事です
くれぐれも ご自愛ください

何かありましたらいつでも 声をかけてください
Posted by Luxmann at 2006年07月21日 21:36
Luxmannさん

思いやりと含蓄に富んだお言葉をありがとうございます。(礼)
ヤバくなってもLuxmannさんが診てくださるなら、まだまだ頑張れます!(笑)
Posted by at 2006年07月21日 22:01
久し振りにHPを見てびっくり!
時間がたってからのコメントで恐縮です。
いろいろと大変でしたね・・・
何もできませんが・・・
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
Posted by 金子 at 2006年07月24日 13:46
謹んでお悔やみ申し上げます。

久しぶりにHPを見て驚きました。
ご葬儀が終わられて体調を崩されませんよう。

ご冥福をお祈り申し上げます。
Posted by 山室 at 2006年07月25日 11:43
金子さん

母の時と同様、お心遣いをありがとうございます。(礼)
金子さんの快方をお祈り申し上げます。(礼)
Posted by at 2006年07月26日 07:54
山室さん

お心遣いをありがとうございます。(礼)
会食の件、そろそろ果たしたいですね。(笑)
Posted by at 2006年07月26日 07:55