2000年03月13日

【購入記その10】レガシィを試乗しにスバル店へ行く(後編)

【中編はこちら


【私】
(店内の商談テーブルに着座する。)
いくつか聞きたいことがあるのですが、いいですか?
細かい話になりますが。
【Mさん】
どうぞ。
何でもお聞き下さい!

【私】
先ほど自宅の駐車場で話題に出たコーナーセンサーですが、レガシィ用はリアの左右のセンサーとフロント左のセンサーと別々にオプションになっていますよね。
しかも、フロント右にはセンサーが付きませんよね。
ハイエースは四隅と後ろにセンサーが付いていて、音と光の具合で、どのセンサーが反応してるのか見やすく表示されていたんですよ。
ハイエースのように、四隅がわかりやすくならないかな思って色々捜していたら、R2のオプションの四隅センサーを見つけました。
このオプションはレガシィに流用できませんか?

【Mさん】
(R2のオプションカタログを見る。)
ああ、これですね。
ちょっとサービスに聞いてきます。

(やや時間をおいて戻ってくる。)

サービスに聞いた所、100%確実とは言えないが、取付は出来るだろう、とのことです。
ただ、ケーブルの長さが不足するだろうから、延長が必要だろうとのことです。

【私】
そうですか。
今、R2のオプションカタログを見てふと思ったのですが、これ、「リアのセンサーはバックギア連動」、「フロントのセンサーは時速10Km未満で作動」と書いてあるということは、つまり、車速センサーから信号を拾っているということですよねぇ。
R2用のをレガシィへ流用して、車速を拾えるのでしょうか?

【Mさん】
そうですね。
車速は拾えるでしょうけど、パルスが同じとは言い切れませんからね。
ちょっと聞いてみます。

(電話をしに離席する。)

今、本社の技術に聞いてみました。
その内、回答が来ると思います。

【私】
ありがとうございます。
それから、リアのラゲッジ回りのことなのですが、3リッター車はイージークロージャーが付いているみたいだけど、それって、ハリアーに付いているような、テールゲートをモーターで全開&全閉してくれるものではないですよね?

【Mさん】
はい。
半ドア状態を引き込む程度のものです。
折角なので、試乗車でご確認ください。

【私】
はい。

【Mさん】
(試乗車の後部に立つ。)
このように、半ドア状態までバックドアを下ろすと、あとは自動で閉めてくれるわけです。
(数回実演する。)

【私】
要するに、半ドア防止機構ですね。(笑)
ところで、後席の背もたれがカーゴ内のスイッチで倒れるみたいですけど、
その際ヘッドレストを外さないと、ちゃんとフラットに倒れないのでしょうか?

【Mさん】
いえ。
この通り、ヘッドレストを外さなくても大丈夫です。
(実演する。)

【私】
なるほど。
これは使い勝手がいいですね。

【Mさん】
はい。

【私】
このバックライトって、一つしかないですよね。
しかも、左右対称のもう片方はリアフォグになっていますが、明るさは十分なのでしょうか?

【Mさん】
実用上は十分だと思います。
もし明るさが足りないと感じられたら、リアフォグを点けるのも手です。
(実際に点灯させる。)
点ければ、色は赤ですが、光量はこのくらい増えます。
それと、ADA車はリアカメラが標準で付いていて、ADA車ではないバックカメラの付きの車のモニタを見た事がありますが、かなり暗い所でも映っていましたので、問題は無いと思いますよ。

【私】
そうですか。

【Mさん】
では、寒いので、テーブルへ戻りましょう。
(私を店内へいざなう。)

【私】
オプションカタログを見た限りでは、mp3が使えるCDチェンジャーはありませんでした。
社外品で対応するとして、その場合、取付の汎用性はどの程度あるのでしょう?

【Mさん】
正直な所、一体式のメーカーオプションのオーディオには、汎用性は全くありません。
ipodを使う場合は、FMトランスミッターでラジオ経由にするか、サウンドシャキットを使うか、そのくらいしか対応策はありません。

【私】
そうなんですか。
それは、ちょっと辛いですね。

【Mさん】
他のお客さまからもよく言われます・・。

【私】
オプションのサイドバイザーですが、「付けると風切り音がうるさいので付けるのはやめた方がいい」という意見と、「サッシュレスなので付けると窓のこじ開け防止に一役買うから付けた方がいい」という意見をそれぞれもらっています。
これらは相反する意見なんですが、Mさんはどう思いますか?

【Mさん】
私は、試乗車を運転した限りにおいて、風切り音は気になりませんでした。
もちろん、これは、法定速度プラスアルファレベルの話ですよ。(笑)
ただ、サイドバイザーを付けない場合、気をつけなければいけないことがあります。

【私】
それって、何ですか?

【Mさん】
雨が降っている時にドアを開けると、天井から雨だれが落ちてくることがあるんです。
サイドバイザーが付いているとシートが濡れることはないのですが、サイドバイザーが無いとシートに雨だれが落ちることが多いんです。
だから、私は、サイドバイザーは付けた方がいいと思っています。

【私】
なるほど。

【Mさん】
ただ、「付いていない方が外観が全体的にすっきりとして見えるので、付けない方がいい」と言う方も居ます。
なので、最後は、降雨時の実用性を重視するか、外観のすっきりさを重視するかで決められた方がいいと思います。

【私】
納得しました。
それと、最低地上高のことですが、雪道でお腹を擦ることはありませんよね?
というのも、私は、実家が東北にあり、冬場に帰ることが多いもので。

【Mさん】
除雪された雪道であれば、(お腹を擦ることは)ないと思います。
雪道でなくても、例えば、ローサイドのファミレスの駐車場へ入れる際でもないと思います。
もちろん。ローダウンしていなければの話ですが。(笑)

【私】
そうですか。
では、実家の前は、除雪されれば道路は問題ないけれど、道路に出る所の雪掻きの雪庇(もりあがり)は問題ある、つまり「要注意!」、ということですね?

【Mさん】
ですね。
そういう所は、「擦りません」というと嘘になります。
一応エンジンの下にガードが付いてますが、プラスチックですから強度は知れています。
どちらかというと、空力のために付いているものですから。

【私】
わかりました。
あと、既にご存知の通り、私はハリアーとレガシィで迷っているのですが、Mさんから見たレガシィの優れている所を教えてもらえないですか?

【Mさん】
そうですね。
大きい所としては二つあります。

【私】
二つですか。

【Mさん】
ひとつは、走行安定性の高さです。
特に高速道路を走っていただくとよくわかるのですが、極めて安定しています。
これは、スバルの四駆の技術、水平対向エンジンの低重心、それと、左右対称の重量配分が効いています。

【私】
なるほど。

【Mさん】
もうひとつは、ボディーの強さです。
現行の型は、それまでの型と比べると、強度が格段に上がっています。
現行の型の全損事故車を一度見たことがあります。
状態はもちろんひどかったですが、乗っていた人は信じられないくらい軽い怪我で済んだと聞いています。
現行の型は、フレームの強度が上がっているのはもちろんのこと、サイドドアも上部と下部のそれぞれに性質の異なる鉄板を使用し、衝撃を分散するようにしています。
このため、安全性はかなり優れています。
しかも、ADA車は、サイド及びカーテンエアバッグも標準で付いていますし、VDCも標準で付いていますから、安全性は一層高まっています。
といっても、一番大事なのは、運転する人に注意して運転いただくことですが。(笑)

【私】
もちろん、そうですねぇ。(笑)
では、逆に、Mさんから見たレガシィのイマイチな所というと・・・?

【Mさん】
新型になってずいぶん改善されましたけど、内装の細かい所はトヨタや日産の車と較べると多少落ちるかもしれません。

【私】
なるほど。
そう言えば、そうかも。(笑)

【Mさん】
他社の車から乗り換えられたお客さんには、よくそう言われます。
旧型から新型にお乗換えいただいたお客さんからは、「ものすごく良くなったね!」と言われるんですけど。(笑)
やはり、細かい所に手が届くような造作には欠けている所が無くもありません。
先ほどご試乗いただいた際に話が出ましたが、ルームランプの他にマップランプもドアオープン時に点灯するとか、そういう細かい所は、他社の車と比べるとまだまだな気がします。
お客さんから「小さな収納スペースが少ない」との意見をよく頂きます。
ADA車は、ステレオカメラがマップランプ周囲に付くので、ADA無し車に付いているサングラス用ポケットも無くなり、小さな収納スペースは更に少なくなっています。

【私】
なるほどね。
たしかに、小さな収納スペースはあるに越したことはないですよね。
それと、最近車の盗難が流行っていますが、レガシィは盗難に遭う方ですか?

【Mさん】
当店だと、現行の型でイモビライザーが付いたグレードの車は、今のところ盗難に遭っていません。
スバルでは、ディーラーで販売された車が盗難に遭うと、店舗にファックスで盗難情報が入ってくるのですが、イモビライザーが付いたグレードの車は殆ど無いですね。
ただ、「アルミホイールを社外品に交換したところ持って行かれた」という話は、ちょこちょこ聞いています。

【私】
それは、いい話です。(笑)
安心できます。
ちなみに、オプションのカタログに盗難防止のアップグレードキットが載っているものの、「ADA車は除く」って書いてあるんですが、これって、ADA車にはアップグレード部分が標準装備されているってことなのでしょうか?

【Mさん】
これも、本社に聞いてみます。

(電話をしに離席する。)

今、本社の技術に聞いてみました。
R2のコーナーセンサー流用の件と併せて、まもなく回答が来ると思います。

【私】
何度も問い合わせてくださってありがとうございます。

【Mさん】
いえいえ。
たいしたことありませんから。
それはそうと、レガシィはいかがですか?

【私】
そうですねぇ。
前にもお話しした通り、そもそも今回車の買い換えを考えた発端は、何も不満の無かったハイエースがディーゼル規制で乗れなくなることなんですよ。
そこで、ハイエースにこだわらず、色々な車な車を見て決めようと考えた訳です。

【Mさん】
そうでしたね。

【私】
そう。
それで、こんなに長い時間がかかっているんです。(苦笑)
カタログを見て却下したものを含めると、約十数種類もの車を検討しました。
そして、その中から数車種をピックアップし、販売店巡りをしたんです。
つまり、「この車が欲しい!」という気持ちを持たずに、暗中模索しながら新車の購入を検討してきた、ということです。

【Mさん】
はい。

【私】
今回は、車そのものに大きな思い入れが無いので、営業姿勢が納得行かない販売店は即座に切り捨ててきました。
そんな中で、最終的にハリアーとレガシィが残ったところです。

【Mさん】
ありがとうございます。(礼)

【私】
いえいえ、まだ買うと決めた訳ではないですから。(笑)
とはいえ、ハリアーとレガシィのどちらにも、それぞれ良い所と悪い所があって、どの辺りで妥協できるかどうかによって決まるかなぁ、といった感じです。(笑)
両車はほぼ五分五分ですが、今の時点では、レガシィがほんの少しリードかな。(笑)
まあ、この冬休みの間、どちらかするかゆっくり考えようと思ってます。

【Mさん】
レガシィがほんの少しリードしてよかったです。(笑)
ちなみに、レガシィをご購入いただく上での問題点というと、例えば価格的なものですか?

【私】
いや。
今の時点では価格ではないですね。
まずは、車そのものに、身体能力と車の不備をカバーしてくれる技術がどの程度あるか、です。
例えば、先ほどのコーナーセンサーも、そうした技術のひとつです。
もちろん、最終的には価格の問題も出てくるでしょうけど。

【Mさん】
わかりました。
ADA車は当店初になりますので、お値引等はご相談にのりたいと思います。

【私】
もし私がレガシィを買っても、私の車が人柱になる訳じゃないですよね。(笑)

【Mさん】
いえいえ、そんなことはないです。(笑)
ただ、店長が、「サービスマンには(ADAについて)勉強してもらわないといけないな」、と言っていました。
でも、ADA車専用の整備マニュアルもあるようなので、私は全く心配していません。

【私】
それだといいんですけど。(笑)

【Mさん】
ちなみに、薄いブルーのTWだと、これまた当店初になります。
薄いブルーの実績は、当店だとB4だけなので。

【私】
私がレガシィを買うと、やっぱり人柱になりそうですね。(笑)

【Mさん】
いえいえ、そんなことはありませんって。(笑)
ご検討いただいているADA車ですが、●●店で2台出ているんです。
そこで、先日、●●店の営業にお客さまの評価を聞いてみました。
彼曰く、「お客さまは高く評価してくださっていて、よく『非常に素晴らしい!』と言われる」、とのことです。

【私】
ADA車が●●店でよく出ていることは、以前ちょっと寄った▲▲店の店長さんもおっしゃっていました。
お客さまから高く評価されていることも。

【Mさん】
そうなんですか。
今回、ADA車について、僕も一から勉強し直しました。
ただ、いかんせん情報が少なくて往生しましたが。(苦笑)

【私】
Mさんが色々努力してくださったこと、すごくうかがえます。
ちゃんと評価させてもらいます。

(本社の技術担当者からMさんへ回答の電話が入る。)

【Mさん】
本社の技術から先の件の回答がありました。
まず、R2のコーナーセンサーが流用できるかどうかについてですが、結論は「ノー」です。

【私】
そうなんですか。

【Mさん】
R2のセンサーは車速を拾っていて、それをレガシィに流用したケースはない。
また、車速パルスが違うと思われるので、流用は考えない方がいい。
というのがその理由です。

【私】
なるほど。

【Mさん】
次に、オプションのカタログに記載されている盗難防止のアップグレードキットがADA車に標準搭載されているのかどうか、また、搭載されていない場合装着ができるのかどうかについてですが、結論はいずれも「ノー」です。

【私】
そうなんですか。

【Mさん】
このキットは、車内LANの関係で取り付けられないみたいです。

【私】
まあ、それなら致し方ないですよね。
社外品なども含めて妥協案を考えてみるしかないですね。
けど、電装系はあまりいじらない方が良さそうですねぇ。

【Mさん】
そうですね。
僕も、もう少し情報を仕入れてみます。

【私】
なんと、もう6時半ですね。
あっという間でした。(笑)
長い間付き合ってくれてありがとうございました。

【Mさん】
いえいえ。
では年明けにまたご連絡させていただきます。

【私】
はい。
よろしくお願いします。
(店を出る。)


┌───────────────────────────────
│感想
└───────────────────────────────

 ------------------------------------------
 ★お店の魅力に関して
 ------------------------------------------

以前も述べましたが、私は、「スバルはコアなファンが多くて近寄りがたい」、というイメージを持っていました。
が、今回の訪問で、このお店にはこのイメージは当てはまらないことを確信し、一安心しました。(笑)

今回の訪問では、5時間も販売担当者と話し込みました。(笑)
通常、このように長時間話し込むと喉が渇いて困るのですが、このお店の場合、それはありませんでした。
というのも、このお店は紙コップのジュースを自販機で提供しているのですが、好きなものを無料かつ適宜取りに行けるようになっているからです。
素敵な女性にお茶を出していただくのももちろん嬉しいのですが、それによって話の腰が折れてしまうことがたまにあったりします。
なので、このサービスはとても良いと思いました。

気になったのは、入り口の自動ドアの作動(反応)が悪かったことです。
ドアの前で「むむっ、開かないぞ」と右往左往するのは、何となくバツが悪い思いをします。
これは改善して欲しいなと思いました。


 ------------------------------------------
 ★商品ディスプレーの魅力に関して
 ------------------------------------------

希望に合った車が準備されていたのは、非常に嬉しかったです。
とても良い対応だと思いました。
最初、薄いグレーの車を見せられた時には、一瞬、「解ってないのかなぁ」と思いましたが、なぜその色の見せたのか理由がわかり、「やる気があるな(^^)」と思い直しました。

試乗車の室内が綺麗だったことは好印象でした。
綺麗だった理由に、おろしたてだから、というのはもちろんあります。
でも、メータークラスタに埃が無いなど、清掃の跡がうかがえたのが好印象の大きな理由になったように思います。


 ------------------------------------------
 ★商品の魅力に関して
 ------------------------------------------

走行性能についてはレンタカーでチェキ済みだったので、今回はグレード間の装備とオプションの違いを徹底的にチェキしてみました。
概ね理解&納得したのですが、細かい所でいくつか不満を感じました。
また、不満箇所をカバーするアイテムがさりげなくディーラーオプションに用意されているさまを見、スバルの”いやらしさ”を少々感じました。(笑)

たとえば、運転席左側のコンソールボックスなど正にそうです。
これは、アームレストとしては、位置が低過ぎて、使い物になりません。
ですが、ディーラーオプションに「デュアルコンソール」というアイテムが用意されており、これを付ければアームレストとして使えます。
こうしたアイテムを標準装備にすべきか、それともオプションにすべきか、議論があるのは承知しています。
ですが、強化サスペンションやマフラーといった趣味&趣向に関わるアイテムではない、使い勝手に関わるアイテムは、標準装備にすべきである、というか、是非とも標準装備にして欲しい、と私は思います。


 ------------------------------------------
 ★販売担当者の魅力に関して
 ------------------------------------------

販売担当者のMさんは、店長から私の応対を引き継いでいます。
引継ぎということもあり、当初は、応対の質に不安を抱いていましたが、杞憂に終わり、これまた一安心しました。

私とMさんは、予め長時間での商談になることを暗黙の内に合意していたため、時間を気にせず、じっくりと色々な話をすることができました。
そして、Mさんは、ホント一生懸命やってくれました。
また、わからないことをうやむやにせず、その場で解決しようと本社へ問い合わせたり、できないことを安請け合いせず、「できません」と返答するなど、Mさんの仕事ぶりは真摯そのものでした。

これまで、日産の販売店では不快な思いを、ホンダの販売店ではやる気の無さをそれぞれ感じていたことも手伝って、私はMさんに強い好感と信頼を抱きました。


「購入記その11・見積書に含めるディーラーオプションを友人と選定する」へ進む→

←ひとつ前のページへ戻る
←このコーナーの先頭のページへ戻る

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/masterhori/50747658