2009年04月24日

「バフェットの株主総会」を読み、やる気を担保するインセンティブ(誘因)の意義について再認識するの巻

成功者に共通していることの一つ。
それは、やる気を担保するインセンティブ(誘因)の案出or設定に長けていることだ。
彼らが、一般人なら100%めげて(頓挫して)しまうような状況に陥っても、最低限のやる気を保ち、かつ、最適解の再案出や実力の向上へ向け自助努力を絶やさないでいられるのは、このせいだ。

今朝、私は、「バフェットの株主総会(著:ジェフ・マシューズ)」を読み終え、このことを再認識した。
ウォーレン・バフェットさん(投資持株会社バークシャー・ハサウェイ会長)をして「完璧なパートナー」と言わせしめる、チャーリー・マンガーさん(同社副会長)の人となりに関する以下の解説を読んでのことだ。
実直な道徳家であるマンガーは、次のように語ったことがある。
欲しいものを手に入れるいちばん確かな方法は、欲しいものにふさわしい人間になろうと努力することです」。
どこまでも理性的な人間で、無類の読書家でもある。
“伝記中毒”と自称し、一日一冊、本を読むという。
知恵を磨くことを“道徳的な義務”と考えている。
(中略)
マンガーはキャロル・ルーミスに次のように語っている。
「ひと目で、ウォーレンが人並み外れた人物であることはわかりました」。
バフェットも、マンガーの非凡さを認める。
「チャーリーはどんな案件も、誰もよりもすばやく正確に分析して、評価できます」。
(P168)

同社は、株主総会の場で、バフェットさんとマンガーさんが、株主と一対一で数時間問答する。
質問の内容は、投資に限らず、教育や哲学など多岐に渡る。
マンガーさんは、御年80歳を越えた今もご健勝で、バフェットさんとは異なる視点で多弁する。

同社の株主総会に集った人数は、昨年は31,000人だったものの、初回は20人だった。
バフェットさんは、約50年で100ドルを620億ドルに増やした。

やる気のインセンティブを担保した果実は、とてつもなく大きい。
私は、やる気を担保するインセンティブの案出or設定に、もっともっと習熟しなければいけない。


バフェットの株主総会
ジェフ・マシューズ
エクスナレッジ
2009-01-23




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