2009年05月17日

「ぼくらの時代(フジテレビ系列)」で阿川佐和子さんと北杜夫さんが交わした問答から教示を得るの巻

一週間前の朝、私は、「ぼくらの時代(フジテレビ系列)」というトーク番組をたまたま見た。
そして、阿川佐和子さん北杜夫さんの以下の旨の問答から教示を得た。

【阿川さん】
昔(※)は、貧しかったが、うつ病になる人は少なかった。
なぜ、豊かになった今の方が、うつ病になる人が多いのか?
(※)文脈から推量するに「戦前」

【北さん】
人は、死が切迫していると、怖くない。
が、死が切迫せず、豊かになると、自分を人と比較してしまう。

話をそらす。
私は、サラリーマン時代、うつ病を罹患したことがある。
早朝覚醒と口渇にはとりわけ難儀した。
原因は、出向先の上司(Nさん)とソリが合わなかったこと。
信頼できる部下/敬愛する元上司/親身なお客さま兼精神科医のお陰で大事には至らなかったが、うつ病が「自我の崩壊」であるのを体得した。

話を戻す。

阿川佐和子さんと北杜夫さんの問答から得た教示とは何か?
それは、「自我を崩壊せしめる上位誘因は、自己や生存との葛藤ではなく、他者との比較にある」、ということだ。

言われてみると、たしかにそうだ。
先述の折に私が心を壊してしまったのは、Nさんと自分の優劣を比較していたからだ。
「自動車の販売&マネジメントに関する技術と知見は自分の方が優れている」旨自負していた私は、それが就業年数と立場を盾にNさんから貶められるのが納得できなかった。

「人は、欲求を段階的に希求する。
生存や安全という低次欲求を叶えると、他者の愛や承認を、最後は、自己実現を希求する」。
マズロー欲求五段階説でこの旨唱えているが、高次欲求である「他者の承認」を希求する際は要注意なのだ。
なぜなら、自分の価値を知らしめようとするあまり、つい自分を他者と比較してしまうからだ。
他者との比較は両刃の剣なのだ。
比較すべき対象は、過去の自分なのだ。
他者を対象にすると、高確率で「自我の崩壊」を招くのだ。

教示の結論づけが終わったので、最後に余談する。

阿川佐和子さんは、作家の阿川弘之さんの愛娘だ。
北さんは、作家だが、医学者でも、躁うつ病の罹患者でもある。
北さんと阿川弘之さんは、長い友人関係にあるようだ。
阿川佐和子さんと北さんも、友人関係にあるのだろう。
私は、阿川さんと北さんが、内容は際どくも、自然体で問答なさっていたさまに感動した。
際どい内容でも自然体で問答できる友人こそ、最高の宝物であり財産だ。








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