2009年08月15日

oreoreoreoreさんにコンサルティング業の本質を鋭く洞察&明示して頂くの巻

ピーター・ドラッカーさんが提唱した経営の目的/概念に「顧客の創造」がある
「顧客の創造」とは、「既存の商品及び購入方法に満足していないお客さまに満足いだける商品及び販売方法を創造すること」だ。
より本質的に言えば、「お客さま満足の独自向上案を企業全体で不断かつ合理的に考えること」であり、より具体的に言えば、「なぜ、既存の商品及び購入方法にお客さまは満足していないのか(=喜んで対価を支払ってくださらないのか)」、「そもそも、お客さまは商品の購入によりどのようなベネフィットの獲得を希求なさっているのか」、「お客さまが獲得を希求なさっているベネフィットを提供するために、私たちは、商品にどのような機能(性能)を持たせ、どのような価値へ変換できるようにしなければいけないのか」等々、経営者と社員が絶えずトコトン考え、議論をたたかわせ、最適解を案出→実行→検証→再案出することだ。

ドラッカー名著集1 経営者の条件
P.F.ドラッカー
ダイヤモンド社
2006-11-10


昨年、ファーストリテイリングが、ユニクロブランドのヒートテックをヒットさせ、持続的な収益向上に弾みをつけることができたのは、「お客さま満足の独自向上案を企業全体で不断かつ合理的に考えること」ができたてん末のようだ。
少し前、同社の柳井正社長がテレビに出演し、昨年機能を「暖かく快適な肌着」から「暖かく快適なTシャツ/インナーウェア」へ変更する案を考え開発スタッフと議論したことや、ヒットは変更した機能が創出する新しい価値→ベネフィットを潜在意識的に希求していた多くのお客さまに満足いただけた結果と解釈していることを話しておられた。
(※詳細は<ユニクロ柳井社長が語るドラッカー「顧客の創造」>を参照)

つまり、経営とは、お客さま満足の独自向上案を経営者と社員が不断かつ合理的に考えることと、それを担保する仕組み/制度を不断に創造/アップデートすることだ。
極論すれば、企業内の全員で絶えずトコトン考える活動とシステムだ。
ゆえに、経営コンサルタントである私が全うすべきことを極論すれば、クライアント企業と共にトコトン考えることと、クライアント企業が全員で絶えずトコトン考えるシステムを経営者と創造することだ。

ちなみに、このことを明確に認識したのは、ついこの間のことだったりする。(笑)
過日、めでたく税理士法人への就職が決まったoreoreoreoreさんにご就職祝いをさせていただき、oreoreoreoreさんがブログに以下書いてくださったことがキッカケだ。
昨日、外資系のコンサル屋さんで働いた経歴があって、今は、ご自分でコンサル屋さんを経営されている方と飲んでました。

誰かというと、僕のブログを読んで下さっている堀さんなんですが、堀さんから教えて頂いた記事やら何やらを読んでいて、今までモヤモヤしていたものが少しわかった気がしたので、エントリーを書こうと思ったのです。

よく、「コンサルティング」っていうけど、「コンサルティング」って何だろう??ってずっと思ってたのです。「マーケティング」っていうのも同様に「マーケティング」って何だろう??ってずっと思ってて、まだよくわかりませんが、「コンサル」は、少しわかった気がしました。

「コンサル」=「考える」

なのかな、と。発音も似てるし(笑)

で、「考える」も何通りかあって、コンサルタントによって、「お客さんの代わりに考える」もあれば「お客さんと一緒に考える」もあるし、場合によっては「お客さんに考えさせる」こともあるかもしれません。

僕はアホなので、堀さんに「餅の作り方がわからないで、餅屋にアドバイスできるんですか?」的な質問をしてしまったのですが、心底アホだったなあと思いました。

そうだったら、コンサル屋さんは、みんな、その業種のプロにならないとやってけないし、そんなことはないわけで、じゃあ、何のプロなのか?っていうと、結局、「考える」のプロなのかな、と。

※2009年8月13日付「oreoreoreoreの日記/コンサル」から転載
http://d.hatena.ne.jp/oreoreoreore/20090813/1250129242

私は、困難な目標に向かって持続的に頑張っている人が大好きだ。
そうした人は、高確率で、稀少かつ有意義ななモノの見方や考え方すなわち「知見(知恵)」をお持ちで、想定外の気づきを自然にふるまってくださるからだ。

私がoreoreoreoreさんのブログを愛読しているのは、oreoreoreoreさんが、税理士事務所の開業という困難な目標に向かって、時に挫けそうになりながらも、持続的に頑張っておられるからだ。
特段私が「コンサルとは〜」など話していないにもかかわらず、oreoreoreoreさんが・・・

「コンサル」=「考える」
コンサル屋さんは、結局、「考える」のプロ

・・・とコンサルティング業の本質を鋭く洞察なさったのは「さすが!」であり、かつ、以下共々「なるほど!」だった。

昔は、B/Sって何ですか?っていうのは、「企業資本の調達源泉と運用形態です。」だったんですが、その後、「将来の正味キャッシュ・フローの現在価値です。」に変わりました。

※2009年8月13日付「oreoreoreoreの日記/コンサル」から転載
http://d.hatena.ne.jp/oreoreoreore/20090813/1250129242

そうなのだ。
oreoreoreoreさんがお考えになったように、「コンサル」=「考える」なのだ。
コンサルティング企業が全うすべきことは、「考える」のプロとして、クライアント企業と共にトコトン考え、クライアント企業が全員で絶えずトコトン考えるシステムを経営者と創造することなのだ。

極論すれば、全ての企業がファーストリテイリングのように経営者と社員が絶えずトコトン考え、それを担保するシステムを構築していれば、コンサルティング企業は要らない。
しかし、幸か不幸かファーストリテイリングのような企業は僅少であり、コンサルティング企業は要るのだ。

私は、コンサルティング業の本質を鋭く洞察&明示してくださったoreoreoreoreさんに、この場を借りて改めてお礼を申し上げたい。(礼)



<関連記事>
日本電産の永守重信社長が「カンブリア宮殿」でおっしゃったお話に深く考えさせられるの巻


▼その他記事検索
カスタム検索

トップページご挨拶会社概要(筆者と会社)年別投稿記事/2009年

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/masterhori/51875124