2012年08月03日

「ミラクルボディ/マラソン最強軍団」を見、当然の対処を説教されるの巻

過日、私は、「ミラクルボディ/マラソン最強軍団」なるロンドンオリンピックの番宣番組(笑)を見ました。
本番組は、「マラソン最強軍団」と称される東アフリカのランナーを多角的に分析し、「最強軍団」足る理由を解析したものでした。
番組は、彼らが「最強軍団」足る理由として以下の三事項を挙げました。
私は、マラソンは全完全門外漢ですが(笑)、とりわけ【1】に考えさせられました。
【1】「つま先着地走法」なる、踵ではなくつま先から着地し、着地衝撃を足裏全体で分散吸収する「省エネ走法」を会得している(→長距離走行でも疲れ難い)こと。

【2】強靭な心肺機能に加え、小さな赤血球〔※日本人と比べて10%程小さい〕を持っている(→血液の流動性が高い、酸素を運ぶ能力が高い)こと。

【3】「アメリカンドリーム」ならぬ「アフリカンドリーム」を強く抱き、熾烈かつ不断の競争をつゆも厭わないこと。


現在マラソンの世界記録は2時間3分38秒で、保持者はケニアのパトリック・マカウさんです。
マカウさんの速さの一番の理由は【1】で、幼児期に常習した裸足での長距離山岳移動に起因しているようです。
マカウさんの様な、非文明国に生まれ、靴を履かず(→着地衝撃が強く、楽に歩けない)、乗り物に乗らないことが当然な東アフリカの人々は、普段の生活自体が「裸足での高地トレーニング」なのです。
文明国に生まれ、靴を履き(→着地衝撃が気にならず、楽に歩ける)、乗り物に乗ることが当然の私たちとは真逆で、特段トレーニングを課されなくても自然に、マラソンに重要な脚の筋肉と心肺機能が強靭に鍛えられ、「つま先着地走法」が身に付いてしまうのです。
マラソンは、文明のジレンマです。

要するに、マカウさんら東アフリカのランナーは、生まれながらに身体能力が高い上、当然として幼い頃から「マラソン金メダル養成ギブス」(笑)を嵌めて育っている様なものです。
彼らが「マラソン最強軍団」と称されるのも、当然に違いありません。
私は、「ビジネスにおいては、辛いことがイコール正しいことである」とのファーストリテイリングの柳井正CEOのお言葉を想起すると共に、以下を改めて自覚しました。

「『必要は発明の母』と言われるが、それは必要の本質が苦痛の払拭、緩和だからだ。
『苦痛有る当然』は益、機会向上をもたらす可能性が高く、『苦痛無き当然』は害、機会損失をもたらす可能性が高い。
当然の基準と受容は、苦痛が有る位が丁度良い」。

「苦痛有る当然」を、無闇かつ安直に「苦痛無き当然」に変えないこと。
そして、成長の好機として有効活用に励むこと。
私は、マカウさんら「マラソン最強軍団」がこう説教くださっているように思えてなりません。



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