2013年05月07日

第38回小学生将棋名人戦を見て、貰い泣きをするの巻

私は、三年ぶりに小学生将棋名人戦(第38回)を見ました。
前回(第35回)と同様、偶然見たのですが、今回は思いがけず貰い泣きしてしまいました。(笑)

私が貰い泣きしたのは、伊藤裕紀さん(四日市市立三重西小学校六年生)と岡本詢也さん(加古川市立東神吉小学校五年生)の準決勝戦です。
先手の伊藤さんは、早々に猛攻撃し、あと一手で勝つ局面まで辿り着きました。
しかし、秒読み(時間)に追われ、正着を見落としてしまいました。
すぐさま、後手の岡本さんは、堅い守りで伊藤さんの攻めを切らせました。
そして、一転、被猛攻撃で蓄えた豊富な持ち駒で、伊藤さんの王様を一気に寄せ切ってしまいました。
対局終了後、解説の森内俊之名人は、勝敗を決した件の局面について両対局者にコメントしました。
伊藤さんは、自分の勝ちとその正着を指摘されると、頭を抱えて泣き出してしまいました。
【森内名人】
本譜は(岡本さんの)金が上がりました(△4ニ金)。
伊藤君、ここどうだった?

【伊藤さん】
ここの局面は、何か(有効な手)があってもおかしくないと思ってたんですけど・・・

【森内名人】
そうだよね、何かありそうだよね。
岡本君、何かここ、怖いこと無かったかな?

【岡本さん】
(△4ニ金を)指してから気づいたんですけど、(伊藤さんに▲4ニ竜と自分のこの金を)取られて(自分の王様が)詰んでた。

【森内名人】
あ、そうだね。

【伊藤さん】
あっ、あぁぁぁ・・・・・・(※忽ち頭を両手で抱える)

【森内名人】
(※両者に向けて、大盤の駒を操作して、正着とその後の手順を示す)
いつもだったらね、(この正着は)すぐわかったと思うんだけど。

【伊藤さん】
そっかぁ・・・そっかぁ・・・(※泣き出し、うなだれる。解説の鈴木環那女流二段に背中を優しく撫でられる)

【森内名人】
惜しかったですね・・・

なぜ、私は、イイ年をして(笑)伊藤さんに貰い泣きしたのでしょう。
直接的な理由は、伊藤さんの無念さへの同情です。
たしかに、勝利を不覚にも逃した伊藤さんの無念さは、思慮するに余りあるものがありました。
しかし、それ以上に、伊藤さんが、勝ち得たはずの勝利を逃した自分の体たらくさ、不甲斐なさを素直に認め、人目を憚らず悔やむさまは、もはや直視するに余りあるものがありました(→イイ年をしたオヤジの私には眩し過ぎました。笑)。
そう、根源的な理由は、伊藤さんの素直さへの感心に違いありません。

人は、変化と挑戦、そして、その準備足る勉強が生涯欠かせません。
不肖のオヤジの私は、人として失わざるべき素直さを伊藤さんから改めて教わりました。
伊藤さんの棋力は現在既にアマ五段とのことですが、益々の上達を祈念するばかりです。(敬礼)



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