2004年08月05日

私がアトリエ・ド・マヌビッシュでパンを買う理由

40f88e0a.jpg過日、東京ドームの近くにあるアトリエ・ド・マヌビッシュというパン屋さんに、あるユーザーさんと立ち寄った。

私は決してパンの味にうるさい方ではない。(笑)
でも、そんな私が食べても、ここのパンはなかなかイケる。
会計の際、私は、レジに居られたコック服(?)を身にまとった女性に、ある初耳のパンの中身や味についていくつか質問をした。
彼女は、私の質問に対しわかり易く、丁寧に答えてくださった。
そして、最後に次のようにおっしゃった。

「普通の人は、パンの種類などわからないものですよ。私も自分で作るようになるまで、全然わかりませんでしたから。(笑)」

パン素人の私は彼女のこの言葉に救われた。(笑)

やはり、彼女はパン職人の方だった。
私自身、女性のパン職人の方とお目にかかるのは、今回が初めてだった。
職人というと少々とっつきにくい印象があるが、彼女にはそんなものなど微塵も感じられなかった。
八重歯と笑顔とコック服が似合う、毅然とした素敵な女性だった。

彼女の言葉に気を良くした私は、美味しいパンを作る要件は何なのか、性懲りも無く質問してみた。(笑)
すると、彼女は次のように回答してくださった。

「気持ちです。パンに対する愛情や、パンを大事に、美味しく作ろうという気持ちが重要です。その気持ちが有るか無いかで、例えば、生地のこね方が全然変わってきます。生地のこね方で味は全然違ってきます。」

回答の内容もさることながら、目を輝かながら、自信を持って答えた彼女の姿勢に、私は大きく心が動かされた。

私は自分の哲学や自信を持っている人が大好きだ。
これからも、この店で、彼女の作ったパンを買いたい。



トップページご挨拶会社概要(筆者と会社)年別投稿記事/2004年
この記事へのトラックバック
言問通り沿いの菊坂下にあるパンの名店。フランスパンのバケットが一番有名だけど、...
Atelier de mannebiches(アトリエ・ド・マヌビッシュ)の「フレンチトースト」【まろまろ記】at 2006年10月31日 17:42
アトリエ・ド・マヌビッシュ最寄駅:春日 / 本郷三丁目 / 後楽園料理:パン / デリカテッセン 根津に住んでいた後輩が「美味しいレストランがあるんですよ」と教えてくれたのはかれこれ6,7年前。 その後、友人宅のパーティーでここのお料理を頂いてなかなか美味しいなぁ...
アトリエ・ド・マヌビッシュ@後楽園【資格ゲッターが行く!】at 2006年10月09日 07:45
店名 アトリエ・ド・マヌビッシュ 〒 113-0024 住所 東京都文京区西片1-2-2 TEL 03-5804-4242 営業時間 10:00-19:00 定休日 火曜 南北線 後楽園駅 8番出口より徒歩7分 地図
アトリエ・ド・マヌビッシュ (パン)【南北線味紀行】at 2005年08月28日 20:13
この記事へのコメント
素敵なお店をご紹介いただき、ありがとうございます。
近くに行く機会がありましたら、ぜひ行って見ます。

この方の「美味しいパンを作るには気持ちが大切」というお話、
私もパンを焼くので、よくわかります。
気持ちに余裕がある時に楽しみながら焼くと、
ピカピカの焼き上がりですが、
そうでないときは、艶・味・膨らみの全てがイマイチです。

同じように作っているつもりでも、
気の持ちようで何かが少しずつ違うのでしょうね。
Posted by だだ at 2004年08月05日 23:13
> 同じように作っているつもりでも、
> 気の持ちようで何かが少しずつ違うのでしょうね。
これはどんなことにも当てはまるような気がします。
つまるところ大事なのは、「自分の気の持ちようをいかに健全に保つか?」ということなのでしょう。
とても難しいことですが・・。(汗)
Posted by Hori at 2004年08月06日 19:51