2004年07月27日

働いている姿や職場を我が子に見せられますか?

80a4860a.jpg東京ドームの巨人戦に招かれた。

お招き頂いた席は一塁側のかなり前側だった。
過去、野球観戦はしているが、選手の一挙手一同をここまでリニアに感じとれたことはなかった。
やや大げさだが、ちょっと感動した。(笑)
お招き下さったHさんに、この場を借りて改めてお礼を申し上げたい。
巨人の対戦相手は広島だった。
試合は、広島が先攻したものの、ローズ選手の逆転本塁打で幕を閉じた。
彼の本塁打は、打った瞬間にそれとわかる会心の一打だった。

試合終了後、ローズ選手はヒーローインタビューのお立ち台に立った(※彼の前に同点本塁打を打った仁志選手も)。
彼はインタビュアーから何を訊かれても「サイコーです!」と答え、ファンの笑いを誘いながら、場内のボルテージを極限まで高めた。

この時、ちょっと驚きながらも、微笑ましく感じたことがあった。
それは、ローズ選手が自分の子供をお立ち台にのせていたことだ。
自分の子供をベンチやグラウンドに連れてくるのはメジャーリーグの専売特許なのかと思っていたが、どうやらそんなことはないようだ。

親は子に、仕事を通じて自らの考え方や生き様を伝える。
触発を受けた子は、親を更に尊敬し、自らの生き方を真剣に考える。
そんな子を見て、親は自信を深め、より高い目標へトライする。
このような親子のコミュニケーションはとても健全で良いことだと思う。

ところで、あなたは職場に我が子を連れてきたいと思うだろうか?
あくまでヤマ感だが、殆どの方が「ノー」と答えるような気がする。
日本人にとって、この行為は馴染みが薄い。

しかしながら、現時点において、経営者と社員の双方がそれを希望し、会社がそれを可能にしたとしても、実行に移す人は僅かだろう。
働いている姿や職場を、自信を持って我が子に見せられる人は少ないと思う。

このことは、本人にとっては勿論、会社にとってもマイナスだ。
我が子に見せられない姿&職場でしている仕事の成果など、概ね知れている。

ここで経営者がすべきは、「我が子に見せたい」と社員が思う職場を作ることだ。
そして、適正なマネジメントを行い、彼らに非日常的な成果を出させてやるのだ。
誇りと自信を取り戻した彼らは、その後、成果の極大化に自ら邁進しよう。

とまあ、こんなことを考えていたら、かつて私の上司が、販売会社の代表者を務めていた時、この視点からある店舗を改装し、それまで続いていた低迷状態をブレークスルーしたことをふと思い出した。

その店舗は、築ウン十年という年代モノで、老朽化がかなり進んでいた。
また、店舗というよりは営業マンの詰め所で、お客様にリラックスして新車を見て頂けるスペースなど殆ど無く、集客は当然厳しかった。

そこで、彼は次のように考え、店舗の改装を意思決定した。

┌────────────────────────────────

│店長や営業マンが家族に誇れる店を作るのだ!
│月販30台をやれれば、改装費用は十分ペイできる。
│このエリアは・・・なので、まだまだマーケットがある。
│店を正しく改装すれば、もっとたくさんのお客様が来て下さるはずだ。
│その時、このお店が競合店より優れた接客を行えれば、30台は必ずヤレる!

└────────────────────────────────

戦力を変えることなく、この店の月平均販売台数は7台から30台に跳ね上がった。
月によっては、50台に到達したこともあった。

後に彼は、「成功に必要なのは、トップの思い込みと『イケる!』という信念だ」と私に教えてくれた。

社員は、トップの思い込みと信念が詰まった職場で、必死に働きたいものだ。
必死て働いている姿や職場を我が子に見せたいと思わない親がどこに居よう。



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この記事へのコメント
(-ω-;)ウーン
ウチの社長に見せたいくらいだなぁw
今、管理する人間のマネジメント能力って問われてますよね。。。
単純にケツぶったたけば良いって時代はもぅ終わったんですかねぇ?
Posted by しんいちろ〜@会社 at 2004年08月27日 21:31
その昔、ソフトオンデマンドの高橋がなりが未成年の自分の娘を
エロビデオの撮影現場に同伴してたな…
Posted by とおりすがり at 2004年09月01日 17:02