2000年03月23日

【購入記その3】愛車ハイエースをJCMへ売却する

前々回はこれまで取引してきたトヨペット店の訪問記を、前回はこれまで一度も取引したことの無かったスバル店の訪問記を、それぞれ綴ってみました。
今回は、番外編(?・笑)として、平成8年に購入し数々の思い出を作ってくれた愛車ハイエースワゴンの売却顛末記を綴ってみたいと思います。
ご愛車を買取企業へ出そうとお考えの方のお役に立てば幸いです。


             ◇◆◇◆◇◆


私が所有している車は、トヨタ・ハイエーススーパーカスタムリミテッド2WD、3.0ディーゼルターボ、ダイムラークライスラー・スマートです。

 ※トヨタ・ハイエース(現行モデル)

いずれも通勤や仕事に使うことはありません。
もっぱらドライブ、買い物、趣味の地方都市巡りに、それぞれ使い分けています。

ハイエースは平成8年に購入し、9年が経ちます。
ただ残念なことに、例のディーゼル規制を受け、来秋(平成17年)の車検をもって所有できなくなります。
これがきっかけで、私は買い替えを決心しました。

とは言うものの、ハイエースには何の不満もありません。
(なので、”法律に従って手放す”という思いが強くあります。)
購入候補車種を選ぶにあたり、当初私は、ディーゼル規制をクリアした新型が登場するのを期待していました。
しかし、この秋(平成16年)に発表された新型は見事期待外れに終わりました。

私は、「今回は、ワンボックス系という形状やメーカーにこだわらずに、時間をかけて、自分がイイと思う車を探そう!」と自分に言い聞かせました。

が、時間をかけてゼロベースから購入車種を選ぶとなると、契約して実際に車が納められるまで、短くても3ヶ月、長ければ6ヶ月程度かかりそうな気がしました。
ハイエースを新車の下取りに出すとなると、その期間分、ハイエースの査定価格が下がるのを甘受しなければなりません。
それが嫌なら、購入車種の選択を急ピッチで進めるか、先にハイエースを買取企業へ売却しておくしかありません。

そこで私は、お奨め車種が何かないものか、15年以上取引してきたトヨペット店の営業担当者に相談した際、この件についても触れてみました
その結果は次の通りです。
1.今回は他メーカーの車共々じっくり見て購入車種を選ぶべきである。
2.1に加え、購入車種がトヨペット以外の取り扱いになった場合に及ぶであろう彼に対する迷惑を想像すると、ハイエースは買取企業に予め売却しておくのが賢明である。

買取企業への売却が決まったのはいいのですが、私は今までに下取り以外で車を売却した経験がありません。
そこで、インターネットを利用し、買取企業についての情報収集を始めました。

ある程度経つと、買取企業のネガティブ情報が掴めました。(笑)
それは以下の事柄です。
1.しつこい会社がある。
2.出張査定当日に、売却をするまで粘る会社がある。
3.複数の会社に打診していないことをいいことに、足元を見てくる会社がある。

こうした買取企業に遭遇しては大変なので、いきなり出張査定を依頼したり、店へ車を持ち込むのは避けようと考えました。
そこで、まずは、電子メールにより査定ができる所にメールを出すことにしました。
メールの対応を出張査定依頼の判断基準としたのです。

電子メールにより査定できる企業は沢山あります。
ただ、カービューの掲示版によれば、いくつかの企業は問題が頻出している、とのこと。
また、多くの企業にメールを送った場合、後々の対応が面倒な気がしました。

そこで私は、何かバッファになる方法が無いものかと思案し、出張の際によく利用している全日空マイレージクラブの活用を思いつきました。
全日空マイレージクラブには車買取企業が協力企業として数社加盟しています。
全日空の審査をパスした企業であれば滅多なことはしないだろう、と考えました。
また、私は出張の際全日空を利用することが多く、優良顧客として囲い込まれている(=”プラチナサービス”なるものが提供されています)ので、加盟企業に関する有益な情報を全日空からもらえるだろう、とも考えました。

私は全日空マイレージクラブに電話をしました。

【私】
すみません、航空券の予約じゃなくて、マイレージクラブ提携企業についてお尋ねしたいのですが。

【担当者】
どのようなことでしょう?

【私】
提携企業に車の売却を依頼しようと考えています。
そちらでは、マイレージクラブを介して利用した人からの苦情を受け付けていますか?

【担当者】
はい。
苦情があれば、こちらで伺います。

【私】
利用者からの苦情が多い場合、全日空さんはどんな対応をしておられますか?

【担当者】
少々お待ち下さい。

【上席者?】
お電話変わりました。
いつもご利用ありがとうございます。
ご質問についてですが、お客様から苦情を頂いた場合、当社は提携企業に指導を行っております。
また、苦情の件数があまりにも多い場合、提携を見直す事もあります。

【私】
そうですか。
では、提携企業はある程度信用しても良いという事ですね?

【上席者?】
ケースバイケースによりますが、お客様の立場に立った運営を心がけております。

【私】
ありがとうございました。
安心しました。

【上席者?】
今後も宜しくお願いします。


提携企業の信用がそれなりに担保されているのがわかりましたので、全日空のHPから、車の買取で登録されている2社に対しメールを送りました。
カーセブンJCMです。

送ったメールに対する両社の対応は悪くありませんでした。
やりとりの大半は電子メールでしたが、その中で、「礼を欠いている」とか「しつこい」などと感じたことは皆無でした。

気になる買取価格は、カーセブンが75万円〜100万円、JCMが95万円〜105万円、と両社共に幅を持たせて提示してきました。
私は、これらの価格が相場と乖離が無いかどうか、念のため例のトヨペットの営業担当者に尋ねてみました。
彼は労をいとわず、私のハイエースの相場を調べてくれて、両社の提示価格が相場とさして乖離が無い旨を知らせてくれました。

私は両社と何度かメールのやり取りをしました。
その中で、誠実さにおいてJCMが勝っているように感じました。
それは次の理由によります。
1.JCMの方が買取価格の幅が狭かった。送信したメールをきちんと読んでくれている印象を抱いた。
2.メールに「しつこいのは勘弁」や「以降は私から連絡致します」と記載したにも関わらず、カーセブンは2、3日に一回メールを送ってきた。この程度であれば「しつこい」と感じる範疇には入らないが、この先、何かしらにおいて自分の意向を無視されることがあるように感じた。

そして、私はJCMに出張査定を依頼しました。

自宅に来てくれた査定担当者は、礼儀正しく、非常にいい人でした。
「契約の約款を見たい」との私の申し出に、速やかに対応してくれました。
もし、HoriさんのHPに「この営業マンに売りたい」のコーナーがあれば、彼を推薦したいです(笑)。

査定が終了し、彼は私に次にように言ってきました。
1.ハイエースの状態が非常に良いので、メールで提示した上限価格の105万円で確実に買い受けできる。
2.即売却の意思はいかがなものか?
3.2が「ノー」であれば、少し時間を頂けないか?詳細に調べれば、買取価格の上乗せがあり得る。

それを受け、私は彼に次のように言いました。
1.今日売却する意思は無い。
2.来年の車検満了時に売却する可能性もあり得る。
3.親しくしているトヨタの営業マンが居り、新車の購入と共に下取りに出す可能性もあり得る。

彼は、私のコメントに対し、嫌な顔を全くしませんでした。
そして、「お気持ちが固まった際に私どもを選んでいただければ幸いです」、と言いました。

その後、私は彼と雑談をしました。(笑)
ディーゼル規制のこと、現時点の新車選びのこと、など話題は多岐に渡りました。
私がJCMを選んだ経緯を話すと、彼は、全日空のHPからの自社のHPへのアクセスがわかり易かったか否か、自社のHPが見易かったか否か、尋ねてきました。
自社のHPを改良するには、実際にHPを利用した人の話が欠かせないそうです。

彼は終始いい人でした。
ですので、帰りは、私のもう一台の愛車スマートで彼を最寄駅まで送りました。
車中彼は、売却するorしないに関わらず、買取金額が上乗せできる場合、本日の夜までにその金額を電話で通知する、と私に約束してくれました。

その日の夜、彼から5万円上乗せをする旨の電話がありました。
私は、週末にトヨペットの担当者と電話で話をする予定になっていたので、それが終わってから売却するか否か最終回答をする旨を彼に言いました。

週末、トヨペットの担当者にJCMが提示してきた買取確定金額がいかがなものか尋ねてみました。
結果、JCMの提示金額は妥当であることがわかりました。

翌週の月曜日、JCMにハイエースを売却する旨を連絡し、二日後の水曜日、我が愛車ハイエースは貰われてしまいました。(涙)
自分の車を買取企業へ売却するのが初めてだった為、色々と不安が想起されましたが、非常に良い担当者と巡り会い、結果的に嫌な思い一つしないまま、ハイエースを送り出すことができました。

ただ、去りゆくハイエースを見送り、がらんとした車庫を見た時、私の胸の中に何とも言えない寂寥感が去来しました。
元愛車ハイエースが、DE規制が無い街の素敵な方のもとへ嫁いでくれることを願って止みません。(涙)


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