親友のYさんは、スターバックス(※以下「スタバ」と表記)の優良個人利用客(笑)だ。
よく会社の帰路や休日のひと時を、最寄の大手スーパーに併設されている某スタバ店で、読書や残務(笑)をしながら一人で満喫なさっている。
Yさんは、もはやこのスタバ店の店長さんやスタッフさんと顔見知りで、彼らのサービスに感心した旨を事ある毎にレポートくださる。
Yさんをこのスタバ店の優良個人利用客にせしめているのは、自身がコーヒー好きであることや、車でアクセスし易いこともあるが、一番は、好意と信頼を寄せている店長さんやスタッフさんに会えることではないか、と勝手に私は考えている。(笑)
翻って、私は、スタバの非優良個人利用客だ。(笑)
仕事柄打ち合わせや歓談に利用することは結構あるが、それは非個人利用であり、たまたま店舗のファサードが視界に入っただけだ。
Yさんのように仕事の合間や休日のひと時をスタバで一人で満喫するのは、麻布十番界隈を訪れた際(→高確率で麻布十番店を訪れる)を除いて皆無に等しい。
なぜ、私はスタバの非優良個人利用客なのか。
価格に見合う個人利用理由が見つからないからだ。
「単にケチだからではないか?」との旨の反論が聞こえてきそうだが、一応私は企業経営者ゆえ、それは必ずしも正しくない。(笑)
そもそも、コーヒーは非生活必需品だ。
それに、コーヒー店以外でも、読書(=休息)や残務はできる。
コーヒーを出先で一人で飲まなければいけない合理的な理由は無い。
もちろん、極上のコーヒーを味わいたいなら、話は別だ。
が、さもなくば、単に自分が瞬間コーヒーを飲みたいだけなら、コンビニや自販機を利用すれば済むし、単に休息や残務をするだけなら、マックや図書館へ行けば済む。
つまり、「そもそもコーヒー店が優良個人客を得るのは容易でない」ということだ。
対象顧客へ価格に見合う個人利用価値を不断に創出&提供することが欠かせないからだ。
しかし、容易でない分、果たせた時のリターンは大きい。
収益の基盤を得るのと同義であるからだ。
優良個人利用客とは、商品/店/人に愛好と信頼を寄せ、好不況に関わらず一定頻度で商品を購入くださるお客さま、即ち「忠実な高リピート客」だ。
私のような、打ち合わせや歓談の時のみたまたま利用する「非忠実な低リピート客」(笑)しか得られないと、収益の基盤も得られない。
以前述べたことを繰り返して恐縮だが、いずれのビジネスにおいても欠かせないのは、個人客に笑顔で繰り返し自腹を切っていただくよう不断に努めることだ。
商品が非生活必需品であれば、尚更だ。
前置きが長くなってしまった。
なぜ、私はこんな話をしているのか。
昨日、たまたま<「スタバ」神話に陰り 既存店売上高マイナス続き>なる報道記事を読んだからだ。 続きを読む