けれども、一概に猿とはいえ、思考&行動習性が人に近い猿とそうでない猿があるようです。
たとえば、チンパンジーは、他者と目を合わせながらコミュニケートするのを嫌う(←「威嚇」と感じる)など比較的遠く、ゴリラは、他者と目を合わせながらコミュニケートするのを好むなど比較的近いようです。
「思考&行動習性が比較的人に近いゴリラは、出産前後、いかに思考し、いかに行動するのか」。
過日、私は、この視点から、上野動物園で赤ちゃんゴリラが誕生するドキュメント番組(NHK「特報首都圏」12月11日放映分「モモコの赤ちゃん/上野ゴリラ誕生物語」)を見ました。
本番組はノーマークでしたが、かなり見入ってしまいました。(笑)
「モモコの赤ちゃん/上野ゴリラ誕生物語」
世界で絶滅が危惧(きぐ)されるゴリラ。繁殖が熱望されるなか、東京・上野動物園で9年ぶりにゴリラが誕生した。千葉やオーストラリアから借り受けたゴリラを群れで飼育し、ようやく繁殖に結びつけたのだ。ゴリラの出産は人間とよく似ていて、厳しい体重管理が必要。また、予定日を大幅に過ぎても出産の兆候がなく、最悪の事態を想定しての飼育が続いた。ゴリラの赤ちゃん誕生までの4か月間に密着した。
※NHK「特報首都圏」のHPから転載
「ゴリラの家族や子孫に対する思考&行動習性は、私たち現代人にとって、もはや無くしてしまったものや無くし始めているものである」。
私は、本番組を見て、こう強く感じました。
ついては、番組の該当箇所をレビューし、私見を述べたいと思います。 続きを読む