会場の有楽町マリオン(東京/銀座)では、ライブ観戦と木村一基八段による大盤解説が催されました。
私は、迷うことなく、初体験のライブ観戦を選びました。
私がライブで観た対局は、久保利明棋王と佐藤和俊五段の準決勝戦と羽生善治名人と久保利明棋王の決勝戦です。
対局時間は、いずれも約二時間半と、素人にとっては短くありませんでした。
しかし、私は、終始、対局者の表情と態度から目が離せませんでした。
私が対局者の表情と態度から目が離せなかったのは、尋常ではない「気」を感じたからです。
それは、「刻々と変わる戦況と40分の持ち時間(※持ち時間が切れた後は一手60秒以内に指す)という制約の中で最善手を決断し続けなければいけない」という圧力に起因した、正に筆舌に尽くし難い「気」でした。 続きを読む