2005年09月03日
新宿末廣亭へ深夜寄席を観に行くの巻
深夜寄席なるものが、土曜日の夜に新宿末廣亭(東京・新宿区)で催されているとの話を耳にした。
今、長瀬智也と岡田准一が出演していた人気ドラマ「タイガー&ドラゴン」が落語ブームを引き起こしているようで、この深夜寄席は、その影響を受け、満員御礼状態が続いているという。
私は、このドラマを見ていなかったことに加え、このブームの認知を怠っていたことにマーケッターとして大きな焦りと恥を覚え、入場拒否されることを覚悟しながら(笑)、新宿末廣亭へ深夜寄席を観に行った。
今、長瀬智也と岡田准一が出演していた人気ドラマ「タイガー&ドラゴン」が落語ブームを引き起こしているようで、この深夜寄席は、その影響を受け、満員御礼状態が続いているという。
私は、このドラマを見ていなかったことに加え、このブームの認知を怠っていたことにマーケッターとして大きな焦りと恥を覚え、入場拒否されることを覚悟しながら(笑)、新宿末廣亭へ深夜寄席を観に行った。
深夜寄席のスタートは21時半。
入場拒否されると寂しいので、予め入場券もしくは整理券をゲットしておこうと現地へ20時半頃現地入りしたのだが、スカをくらってしまった。
切符売りのおばちゃん(?・失礼)が居ないのだ。(汗)
思い切って玄関(?)の戸を少し開けてみたが、人っ気ゼロ。(汗)
何度か、「すみませ〜ん」と声をかけてみたものの、反応ゼロ。
これが寄席の作法(?)なのかどうかわからないまま、こうしていても仕方が無いので一旦退却し、21時半前に再訪することにした。
軽く食事をして、21時15分頃再訪。
なんと、軽く行列ができているではないか!
私は急いで最後尾に並び、入場を目指した。(笑)
木戸銭(=入場料)は破格値の500円。
500円の木戸銭は、私のような落語素人を誘引する戦略的な価格政策だ。(笑)
私は、木戸銭を、入り口で入場受付業務に勤しんでいる噺家さんへ直接払い、入場を急いだ。(笑)
入場を果たしてみると、場内は想像していたよりも狭く、収容可能人数がシネコン並みであることに気づいた。
きっと、落語の”あるべき雰囲気”を醸成&維持するには、これ位のスペースが最適なのだろう。
素人は、どんな物事であれ、物事に初めて取り組む際、蓄積してきた見識や経験を一旦ゼロにして、”その”物事の相対価値ではなく絶対価値(=本質)を、頭ではなく肌で理解するのが早道だ。
ということで、私は、前から4列目に着座した。(笑)
寄席は、定刻通り21時半から始まり、23時頃終了した。
その間、4人の噺家さんが登場した。
いずれの方も発展途上中&研究会仲間なのか、芸名を記した幕(?)や座布団のセッティングは自身達が行っていたものの、一所懸命な感が伝わり、私は彼らに好印象を抱いた。
が、彼らのパフォーマンスの品質は、正直、腹筋が痛くなるくらい笑いを誘うものではなく、商品政策の戦略性は価格政策のそれと比べると低いと感じた。(笑)
落語の真価に対する審美眼が無いばかりか、木戸銭を500円しか払っていない私は、彼らの一所懸命なパフォーマンスの品質をとやかく言う気など毛頭無い。
ただ、現行の商品政策だと、新宿末廣亭は”勿体無い”気がする。
というのも、破格値で集めた落語素人のお客様に、言葉は悪いが、”深夜寄席は、安かろう、つまらなかろう”という印象のみならず、”落語なんて、所詮こんなものか”という落胆を与えてしまう怖れがあり、結果、新宿末廣亭は折角のビジネスチャンスを取りこぼしかねないからだ。
全くの思いつきだが、もし、不肖私が新宿末廣亭のオーナー(?・笑)であったら、この深夜寄席にあえて真打レベルの噺家さんを一人登場させたい。
こうすることで、落語素人のお客様は、腹筋が痛くなるくらい笑う経験が得られるのはもちろん、発展途上中の方とプロフェッショナルとの品質差を体感できる。
すると、お客様の何割かは、落語への興味を強め、昼&夜の部の寄席を観に来るに違いない。
勿論、発展途上中の噺家さんは、自らの技術の向上を果たすことができる。
私のこの仮説がそれなりにビンゴであれば、落語素人のお客様、新宿末廣亭、発展途上中の噺家さん、のいずれもがハッピーになれる。(笑)
とまあ、色々と適当なことを頭の中で思い巡らしながら、私は出口を目指した。
そこには、三番目に登場した噺家さんが居て、お客様を見送っておられた。
とても微笑ましく、かつ、嬉しいことだったが、普段着に着替えておられたのが少し残念だった。(涙)
深夜寄席を観に行った私は、落語ブームを体験すると共に、どんなことにもビジネスチャンスの芽が潜んでいることを再認識した。(笑)
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入場拒否されると寂しいので、予め入場券もしくは整理券をゲットしておこうと現地へ20時半頃現地入りしたのだが、スカをくらってしまった。
切符売りのおばちゃん(?・失礼)が居ないのだ。(汗)
思い切って玄関(?)の戸を少し開けてみたが、人っ気ゼロ。(汗)
何度か、「すみませ〜ん」と声をかけてみたものの、反応ゼロ。
これが寄席の作法(?)なのかどうかわからないまま、こうしていても仕方が無いので一旦退却し、21時半前に再訪することにした。
軽く食事をして、21時15分頃再訪。
なんと、軽く行列ができているではないか!
私は急いで最後尾に並び、入場を目指した。(笑)
木戸銭(=入場料)は破格値の500円。
500円の木戸銭は、私のような落語素人を誘引する戦略的な価格政策だ。(笑)
私は、木戸銭を、入り口で入場受付業務に勤しんでいる噺家さんへ直接払い、入場を急いだ。(笑)
入場を果たしてみると、場内は想像していたよりも狭く、収容可能人数がシネコン並みであることに気づいた。
きっと、落語の”あるべき雰囲気”を醸成&維持するには、これ位のスペースが最適なのだろう。
素人は、どんな物事であれ、物事に初めて取り組む際、蓄積してきた見識や経験を一旦ゼロにして、”その”物事の相対価値ではなく絶対価値(=本質)を、頭ではなく肌で理解するのが早道だ。
ということで、私は、前から4列目に着座した。(笑)
寄席は、定刻通り21時半から始まり、23時頃終了した。
その間、4人の噺家さんが登場した。
いずれの方も発展途上中&研究会仲間なのか、芸名を記した幕(?)や座布団のセッティングは自身達が行っていたものの、一所懸命な感が伝わり、私は彼らに好印象を抱いた。
が、彼らのパフォーマンスの品質は、正直、腹筋が痛くなるくらい笑いを誘うものではなく、商品政策の戦略性は価格政策のそれと比べると低いと感じた。(笑)
落語の真価に対する審美眼が無いばかりか、木戸銭を500円しか払っていない私は、彼らの一所懸命なパフォーマンスの品質をとやかく言う気など毛頭無い。
ただ、現行の商品政策だと、新宿末廣亭は”勿体無い”気がする。
というのも、破格値で集めた落語素人のお客様に、言葉は悪いが、”深夜寄席は、安かろう、つまらなかろう”という印象のみならず、”落語なんて、所詮こんなものか”という落胆を与えてしまう怖れがあり、結果、新宿末廣亭は折角のビジネスチャンスを取りこぼしかねないからだ。
全くの思いつきだが、もし、不肖私が新宿末廣亭のオーナー(?・笑)であったら、この深夜寄席にあえて真打レベルの噺家さんを一人登場させたい。
こうすることで、落語素人のお客様は、腹筋が痛くなるくらい笑う経験が得られるのはもちろん、発展途上中の方とプロフェッショナルとの品質差を体感できる。
すると、お客様の何割かは、落語への興味を強め、昼&夜の部の寄席を観に来るに違いない。
勿論、発展途上中の噺家さんは、自らの技術の向上を果たすことができる。
私のこの仮説がそれなりにビンゴであれば、落語素人のお客様、新宿末廣亭、発展途上中の噺家さん、のいずれもがハッピーになれる。(笑)
とまあ、色々と適当なことを頭の中で思い巡らしながら、私は出口を目指した。
そこには、三番目に登場した噺家さんが居て、お客様を見送っておられた。
とても微笑ましく、かつ、嬉しいことだったが、普段着に着替えておられたのが少し残念だった。(涙)
深夜寄席を観に行った私は、落語ブームを体験すると共に、どんなことにもビジネスチャンスの芽が潜んでいることを再認識した。(笑)
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