2000年02月01日

【2】「社員のやる気」を確保できない企業は、消滅する。

帝国データバンクは、2004年度企業倒産状況の調査結果として、倒産理由のトップに「販売不振」を挙げています。
世の経営者は、口々に、「自社の業績が悪いのは、営業が目標売上を達成しないからだ!」、と述べています。
これらを総合すると、「企業における秘孔」、即ち、「企業経営の要所」は販売力であるように思えますが、本当にそうなのでしょうか?

結論を申し上げます。
企業経営の要所は、販売力ではありません。
企業経営の要所は、「社員のやる気」です。
やる気とは何でしょうか?
やる気とは、創意工夫力と実行力を持続的に生み出す、強靭な目標達成意欲のことです。
言葉に表すなら、「私は、何としてでもやる!」とか「私は、できるまでやる!」といったものです。

人間は、やる気があれば、いかなる目標(目的)も達成します。
目標が達成できないのは、「技術やノウハウが無いから」ではありません。
人間は、やる気があれば、必要な技術やノウハウをどこからか見つけてきますし、見つからない場合は自分で創ります。
目標が達成できないのは、詰まるところ、「やる気がないから」です。
より正確に言えば、「『”その”目標を高確率で達成するプロセス(手段)を案出し、それを目標が達成するまでやり切る』までの意欲が無いから」です。

なぜ、「社員のやる気」が企業経営の要所なのでしょう?
それは、「お客さまの満足度」、ひいては「企業の収益」を決める社外マーケティングの実行品質が、実行主体である「社員のやる気」に依存しているからです。



社外マーケティング実行品質 = 〔社員の社外マーケティング実行力〕 × 〔経営者のプロセスマネジメント力〕

〔社員の社外マーケティング実行力〕 = <社外マーケティングプランの得心度> × <該当業務の実行力> × <社員のやる気
〔経営者のプロセスマネジメント力〕 = <プロセス進捗の評価力> × <改善策の案出/提案力>

<社外マーケティングプランの得心度> = ≪社外マーケティングプランの品質≫ × ≪経営者のコミュニケーション力≫ × ≪本人(社員)のやる気
<該当業務の実行力> = ≪On the Job Trainingの品質≫ × ≪Off the Job Trainingの品質≫ × ≪自習力≫ × ≪本人(社員)のやる気




「社員のやる気」を確保できない企業は、高品質な社外マーケティングを実行することができません。
早晩、収益不足にあえぎ、市場から消滅します。(【3】へ続く→


※参考記事
「プロ魂〜王監督のメッセージ」を見て、福岡ソフトバンクホークスが王さんの後継者を輩出し損ねた理由を追加推量するの巻
「バフェットの株主総会」を読み、やる気を担保するインセンティブ(誘因)の意義について再認識するの巻


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