2006年07月08日

入谷の朝顔市へ行くの巻

5cf44ba6.JPGこの日、彼女と連れ立って、入谷(東京・台東区)の朝顔市へ生まれて初めて行った。
該イベントの最終日かつ土曜日だった為か、歩行者天国化された該当エリアは、かなりの人で賑わっていた。

我々は、入谷鬼子母神(真源寺)を参拝した後、朝顔を買った。
といっても、これには結構な紆余曲折があった。

なぜ、我々は紆余曲折を経たのか。
理由は二つある。
一つ目の理由。
それは、「我々が朝顔に品種があることさえ知らなかった(=朝顔について不勉強過ぎた)から」、だ。

「団十郎」を代表(?)として、いずれの店も数種類の品種を販売していた。
店によっては、「みのもんたのオーシャンブルー」なる品種まであった。(笑)
価格は、500円〜3,000円と品種やサイズによって異なっていた。
我々は途方に暮れた。(汗)

二つ目の理由。
それは、「出店者の営業活動が説得的でなかったから」、だ。

出店数は相当あったが、店員さんの大半は、「せっかく来たんだから、近くで見ていってよ!」と誰彼構わず連呼してくるばかりだった。
そうした声がけに応えず隣の店へ行こうとすると、「買ってあげないと、彼女に逃げられちゃうよ!」と言われたりもしたが(笑)、応えたところで、「どう、コレ、いいでしょ!」とか「助けると思って買ってって!」と言ってくるだけだった。
稀に、二つの鉢を比較しながら、「コッチの方がモノがいいでしょ?」とを言ってくる方も居られた。
店員さんは、朝顔を販売するプロであるからして、「コレ(コッチ)がいい」理由は、わかっていよう。
しかしながら、我々は、不勉強人かつ小市民であるからして(笑)、「コレがいい」理由が納得できない朝顔を購入するのに少なからず抵抗があった。

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ちなみに、もし私が営業活動を行うなら、「全種類の特長と価格」と「選ぶ際のポイント」の説明POP((ポップ)を予め作っておき、それを使いながら行うだろう。
なぜならば、この営業活動によって、お客さまが、「コレがいい」理由を理解することはもちろん、「店員から一方的に勧められた朝顔を受動的に」ではなく、「自らが積極的に選んだ朝顔を能動的に」購入することを後押しできるからだ。

結局、我々は、あるお店で2,000円の朝顔をゲットした。
正直なところ、「縁起がいいから!」との口車に乗せられて買ったようなものだった。(笑)

翌朝、朝顔が四つほど咲いていた。
いずれも、とても綺麗だった。
「コレがいい!」と自分が積極的に選んだ朝顔であったなら、もっと綺麗に感じたかもしれない。


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突然のTB失礼します。 手紙に関するブログを新しくオープンいたしました。 もしよろしければ遊びに来ていただけると幸いです。 それでは、失礼いたしました。
7月の季語【7月の季語の文例集】【季語 7月@7月の季語をご紹介】at 2007年05月10日 14:08
この記事へのコメント
>正直なところ、「縁起がいいから!」との口車に乗せられて買ったようなものだった。(笑)

大半の人が、縁起関係には敏感なので、「縁起がいいから!」って言葉は、多くの人の心を動かす最高のくどき文句のような気がします(^_^;)

縁起のいいものを所有することによって、自分に何か良い見返りがあるかもしれない。よい見返りがあるとすれば、自分にとってプラスになる。自分にとってプラスになると得をしたり気分が良くなったりする。そうなるのであれば、購入する価値があるかもしれない。結果、あるかないかわからないがあると信じて購入した。

大雑把かつ幅の広い言い方ではありますが、「縁起がいいから!」と言うセールストークに興味をしめし、朝顔を購入したのは「ニーズ」を気づかされ、「イエス」と答えた結果ではないでしょうか?(^^)

ある程度の妥協はあったかもしれませんが・・・(^_^;)
Posted by kazz at 2006年07月11日 23:03
kazzさん

> 「縁起がいいから!」と言うセールストークに興味をしめし、朝顔を購入したのは「ニーズ」を気づかされ、「イエス」と答えた結果ではないでしょうか?(^^)
kazzさんのパワーアップ、すごいですね!
脱帽です。(礼・笑)
我々は、「朝顔の縁起性がもたらす期待的価値」を、<ニーズ(=「これは要る!」と確信できる緊急度の高い欲求)>というより、<ウォンツ(=「あったらいいな!」という認識できる緊急度が低い欲求)>として受け入れ(=「イエス」と答え)、大変熱心にプレゼンされた朝顔をゲットしました。(笑)
我々としても、その意思決定に後悔はありません。
Posted by at 2006年07月12日 09:09
ただ、kazzさんも既にご理解されているように、お客様に満足度の高い商品購入をしていただくには、<ウォンツ>より<ニーズ>、それも、<より緊急度が高いニーズ>を感じていただくことが重要だったりしますよね。
私は、「朝顔の縁起性がもたらす期待的価値」に多くを依存した販売行為は、たしかに、お客様に心理的インパクトを大きく与えるものの、合理性に乏しい為、”その”朝顔を買うに足る<ニーズ>を感じていただくことが難しく、最悪購入後に、「他にもっといい朝顔があったのではないか?」との懐疑を抱かせてしまう怖れがある(→これは朝顔市マーケットの縮小にも繋がりかねません)ように感じます。
このことは、不適切な例えではありますが、「夏の恋」が成就しにくいのと、本質は一緒のような気がします。(笑)
Posted by at 2006年07月12日 09:09
でも、朝顔は、kazzさんが販売している中古車のように、それぞれがonly oneです。
ゆえに、私は、店員さんが、お客様に、”その”朝顔が持つ差別性及びそれがもたらす価値をもう少し合理的に教示できれば、”その”朝顔を買うに足る緊急度の高い欲求(=ニーズ)も喚起でき、より満足度の高い購入のお手伝いができるのではないか、と仮説(妄想?・笑)しました。
私はこの考えに基き、kazzさんに少しでも気づきをご提供するべく、このコラムを書いた訳ですが、ご納得いただけますでしょうか?(笑)
Posted by at 2006年07月12日 09:11
早速の返答ありがとうございます(^^)
なるほどですね♪確かにウォンツですね。考えが浅かったです^^;反省

しかし、僕は朝顔が縁起物というのを初めて知りました^^;
興味を持ったのは、朝顔にある縁起とは何か?です。
御存知ですか?
Posted by kazz at 2006年07月13日 22:55
kazzさん

> 興味を持ったのは、朝顔にある縁起とは何か?です。
さすがkazzさん、何事にも興味を持たれますね。
またまた脱帽です。(笑)
上述のご質問ですが、正直わかりません。
お役に立てず、すみません。(礼)
ただ、あくまで想像ですが、店員さんのセールストークに含まれていた「縁起性」は、朝顔という「花」そのものではなく、「この朝顔市で朝顔を買うこと」を指していたような気がします。
ちなみに、wikipediaの解説によると、この朝顔市は入谷鬼子母神の敷地内で始まった由緒あるイベントのようです。
Posted by at 2006年07月14日 20:10