2006年10月22日
「県庁の星」のDVDを観るの巻
「県庁の星」(主演: 織田裕二さん、柴咲コウさん)」のDVDを観た。
J・アート・レストランシステムズの望月広愛社長が「この作品は、研修に使える」とおっしゃっていたのが、よくわかった。
この作品は、多くの教示に富んでいる。
ビジネスマンはもちろんのこと、とりわけ経営者やマネージャーは、「この作品を観るべし!」だ。
以下は、私がこの作品を観て、改めて気づかされた事項だ。
ストーリーの流れに沿って列挙した。
ご参考になれば幸いだ。
J・アート・レストランシステムズの望月広愛社長が「この作品は、研修に使える」とおっしゃっていたのが、よくわかった。
この作品は、多くの教示に富んでいる。
ビジネスマンはもちろんのこと、とりわけ経営者やマネージャーは、「この作品を観るべし!」だ。
以下は、私がこの作品を観て、改めて気づかされた事項だ。
ストーリーの流れに沿って列挙した。
ご参考になれば幸いだ。
1.商品の売り手及び創り手は、お客さまが何を望んでいるのか知った上で行動する。
2.お客さまが望んでいることを知るには、現場で、お客さまの一挙手一投足を注視することが不可欠かつ有効である。
3.問題が発生している現状をいたずらに肯定しない(=「こんなもんだ」と軽々しく言わない)。
4.目先の単純作業に没頭することで、発生している問題を先送りしない。
5.信頼が得られていない相手に、誤りを指摘したり、意見をしても、相手は耳を貸さない(→問題は解決しない)。
6.リーダーは、「リーダーとしていかに正しい(妥当な)ことをするか?」、よりも、「自分がすることをメンバーはどう受け留めるか?」に留意する。
7.メンバーは、立場や権力だけで命令する人の言うことを聞かない。
8.メンバーは、「指示をするだけの人」、「自分が指示した業務を全くしない人」を信頼しないのはもちろん、リーダーとして認めない。
9.関係性がどうであれ、善意の意見には真摯に耳を傾ける。
10.人は、自らの危うさを感じないと、心身共に変わらない。
11.人は、自分が他者から必要とされていることを認識すると、やる気になる。
12.人は、心底達成を希求する大きな目標を持っていると、目先の辛いことに動じない。
13.人は、人格を無視した指示や命令は聞かないが、礼を尽くしたお願いや依頼は聞く(断れない)。
14.人は、「自分ならではの仕事ができている」感を抱くと、他者の仕事を羨んだり、蔑んだりしない。
15.商品の創り手は、商品を創りっ放しにせずに、絶えずお客さまの視点から品質を確認→改善する。
16.リーダーは、「なる」ものではなく、「祭り上げられる」ものである。
17.リーダーは、メンバーの見えない所で自助努力に励む。
18.リーダーは、イザという時、体を張る(→メンバーを守る)。
19.リーダーは、意思決定をする際、メンバーへ広くあまねく意見を求め、結果に対するメンバーの納得性を高める。
20.たとえ小さなことであっても、自分がやれることを、確実に達成させる。
ちなみに、これらの中で私が最も強く気づかされたのは、10だ。
ここ数年、よく、「ビジネスマンは、高度な変化対応力を持たねばならない」と唱えられている。
私は、この考えに賛成だ。
が、ビジネスマン個々人が陶冶できる変化対応力には限りがある、と思っている。
なぜか。
それは、10、つまり、「人は、自らの危うさを感じないと、心身共に変わらない。」から、だ。
変化対応力は、「状況(危機)判断力 × 問題(課題)解決力」だ。
もちろん、状況判断力と問題解決力は、それぞれ、十分な経験と適切な学びによって陶冶が可能だ。
しかしながら、状況判断力は、問題解決力よりも、経験や学びによって陶冶できる領域が限られている。
その理由を誤解を恐れずに例示するならば、「楽観主義者が悲観主義者になり得ないのと同様、悲観主義者は楽観主義者になり得ないから」、だ。
私は、しばしば、「裸の王様」になっている経営者を見かける。
「裸の王様」になる原因の多くは、自らの状況判断力に対する過信だ。
「裸の王様」が経営する企業は、危機の認識が遅く(甘く)、絶えず後手に回っている。
また、社員の離職率が高く、当然、業績は良くない。
経営者は、社員並びに自身の状況判断力を過信してはいけない。
そして、刻々と変化している外部及び内部状況を適宜かつ正確に判断できる仕組みを創り、変化対応力を担保しなければいけない。
もちろん、その仕組みは、コンピュータシステムに限らない。
「自分が心底信頼できる、有能な人の意見を仰ぐ」というのも、有意義な仕組みだ。
私は、かの本田宗一郎さんが藤沢武夫さんを招聘した理由のひとつは、この仕組みを創ることにあったのではないか、と考えている。
私が経営するキャタリストは、クライアント企業の収益向上を支援する企業だ。
弊社は、今まで以上に、クライアント企業が直面している状況を適宜かつ正確に判断するための優れた仕組みとなり、クライアント企業の変化対応力の向上を支援する所存だ。
最後に話は180度変わるが、この作品を観終わるや否や、横に居た彼女が次にように言った。
「やっぱり、織田裕二(さん)の笑顔はいいなぁ。あの笑顔を見せられたら、何でも許しちゃう気がする。(笑)」
笑顔は、人と人を繋ぐ万能接着剤だ。
私も、織田さんのような笑顔が欲しい。(笑)
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2.お客さまが望んでいることを知るには、現場で、お客さまの一挙手一投足を注視することが不可欠かつ有効である。
3.問題が発生している現状をいたずらに肯定しない(=「こんなもんだ」と軽々しく言わない)。
4.目先の単純作業に没頭することで、発生している問題を先送りしない。
5.信頼が得られていない相手に、誤りを指摘したり、意見をしても、相手は耳を貸さない(→問題は解決しない)。
6.リーダーは、「リーダーとしていかに正しい(妥当な)ことをするか?」、よりも、「自分がすることをメンバーはどう受け留めるか?」に留意する。
7.メンバーは、立場や権力だけで命令する人の言うことを聞かない。
8.メンバーは、「指示をするだけの人」、「自分が指示した業務を全くしない人」を信頼しないのはもちろん、リーダーとして認めない。
9.関係性がどうであれ、善意の意見には真摯に耳を傾ける。
10.人は、自らの危うさを感じないと、心身共に変わらない。
11.人は、自分が他者から必要とされていることを認識すると、やる気になる。
12.人は、心底達成を希求する大きな目標を持っていると、目先の辛いことに動じない。
13.人は、人格を無視した指示や命令は聞かないが、礼を尽くしたお願いや依頼は聞く(断れない)。
14.人は、「自分ならではの仕事ができている」感を抱くと、他者の仕事を羨んだり、蔑んだりしない。
15.商品の創り手は、商品を創りっ放しにせずに、絶えずお客さまの視点から品質を確認→改善する。
16.リーダーは、「なる」ものではなく、「祭り上げられる」ものである。
17.リーダーは、メンバーの見えない所で自助努力に励む。
18.リーダーは、イザという時、体を張る(→メンバーを守る)。
19.リーダーは、意思決定をする際、メンバーへ広くあまねく意見を求め、結果に対するメンバーの納得性を高める。
20.たとえ小さなことであっても、自分がやれることを、確実に達成させる。
ちなみに、これらの中で私が最も強く気づかされたのは、10だ。
ここ数年、よく、「ビジネスマンは、高度な変化対応力を持たねばならない」と唱えられている。
私は、この考えに賛成だ。
が、ビジネスマン個々人が陶冶できる変化対応力には限りがある、と思っている。
なぜか。
それは、10、つまり、「人は、自らの危うさを感じないと、心身共に変わらない。」から、だ。
変化対応力は、「状況(危機)判断力 × 問題(課題)解決力」だ。
もちろん、状況判断力と問題解決力は、それぞれ、十分な経験と適切な学びによって陶冶が可能だ。
しかしながら、状況判断力は、問題解決力よりも、経験や学びによって陶冶できる領域が限られている。
その理由を誤解を恐れずに例示するならば、「楽観主義者が悲観主義者になり得ないのと同様、悲観主義者は楽観主義者になり得ないから」、だ。
私は、しばしば、「裸の王様」になっている経営者を見かける。
「裸の王様」になる原因の多くは、自らの状況判断力に対する過信だ。
「裸の王様」が経営する企業は、危機の認識が遅く(甘く)、絶えず後手に回っている。
また、社員の離職率が高く、当然、業績は良くない。
経営者は、社員並びに自身の状況判断力を過信してはいけない。
そして、刻々と変化している外部及び内部状況を適宜かつ正確に判断できる仕組みを創り、変化対応力を担保しなければいけない。
もちろん、その仕組みは、コンピュータシステムに限らない。
「自分が心底信頼できる、有能な人の意見を仰ぐ」というのも、有意義な仕組みだ。
私は、かの本田宗一郎さんが藤沢武夫さんを招聘した理由のひとつは、この仕組みを創ることにあったのではないか、と考えている。
私が経営するキャタリストは、クライアント企業の収益向上を支援する企業だ。
弊社は、今まで以上に、クライアント企業が直面している状況を適宜かつ正確に判断するための優れた仕組みとなり、クライアント企業の変化対応力の向上を支援する所存だ。
最後に話は180度変わるが、この作品を観終わるや否や、横に居た彼女が次にように言った。
「やっぱり、織田裕二(さん)の笑顔はいいなぁ。あの笑顔を見せられたら、何でも許しちゃう気がする。(笑)」
笑顔は、人と人を繋ぐ万能接着剤だ。
私も、織田さんのような笑顔が欲しい。(笑)
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