2006年10月27日
多摩大学のセミナーで日産自動車のカルロス・ゴーンさんを間近で見る&二つの気づきを得るの巻
夕刻、多摩大学が主催したセミナー、「日本発グローバル人材をどう教育するか」に参加した。
私がこのセミナーへ参加した最大の目的は、ズバリ、「日産自動車のCEO兼社長を務めるカルロス・ゴーンさんを間近で見ること」、だった。(笑)
多摩大学の関係者の方には、この場を借りてお詫びを申し上げたい。(礼)
私がこのセミナーへ参加した最大の目的は、ズバリ、「日産自動車のCEO兼社長を務めるカルロス・ゴーンさんを間近で見ること」、だった。(笑)
多摩大学の関係者の方には、この場を借りてお詫びを申し上げたい。(礼)
初めて見た生ゴーンさんの体格は、テレビ越しに見るのとは異なり、小柄だった。
一方、ゴーンさんの顔つきは、テレビ越しに見るのと同様、おっかなかった。(笑)
それはそうと、私は、身振り、手振りを多用したゴーンさんのプレゼンテーションに強く引きつけられた。
なぜならば、彼のプレゼンがインパクトに富んでいたから、だ。
「リーダーは、自らの(仕事に対する)考えやアイデンティティに強い自信を持たねばならない。」
「リーダーは、人を強く引きつける、洗練されたコミュニケーション技術を身に付けなければいけない。」
私は、ゴーンさんのプレゼンを聞き、これら二事項の重要性を再認識した。
ゴーンさんのパートは、一時間弱で終わった。
この後すぐに、ゴーンさんと対談した、多摩大学学長の中谷巌さんがコーディネートを努めるシンポジウムが始まった。
(※参加者は、ベネッセコーポレーションの森本昌義社長、コーンフェリー・インターナショナルの橘フクシマ咲江社長、多摩大学のウィリアムH・ケリー教授)
私は、実のところ、このプログラムが始まる前に退出したかった。(笑)
というのも、最大の目的が果たされたからだ。(笑)
が、プログラムの合間に休憩がなく、場内は退出できない雰囲気が充満していたため、「心臓に毛が生えている」としばしば評される私も、さすがに席を立てなかった。(涙)
ただ、席に残ったのは、結果的には正解だった。
なぜならば、この後、二つの気づきが得られたから、だ。
私が得た二つの気づきは、以下の通りだ。
気づきを促された参加者コメントを要約&加筆して付しておく。
ご参考になれば幸いだ。
1.競合優位の持続的な新規開発が求められるビジネスを手がけるトップ及びマネジメントは、社員個々人の価値観とそれに基く思考や感情に共感すべし。
日本人は、外国人と意見を交換することが不得意だ。
というのも、日本人は、日本以外と異なる価値観を評価することが不得意だから、だ。
また、日本人は、外国人と合意を形成することが不得意だ。
というのも、日本人は、日本と異なる価値観を背景にした思考や心情に共感することが不得意だから、だ。
これらのことは、日本企業が海外へ進出する際、少なからずマイナスに作用しているのではないか。
多くの日本企業が海外進出を果たしたものの、成功企業が製造業に集中し、サービス業が僅少であるのは、これらのことと関係しているのではないか。
日本企業が海外へ進出する際、現地法人のトップやマネジメントは、通例、現地の人ではなく、日本人だ。
この組織は、成果物とそれを創出するプロセスが日本で出来上がっており、あとは現地でその業務プロセスを実行することにのみ専心すれば良い、即ち、現地を日本化すれば良い、というのであれば都合が良く、ノックダウンを主とする製造業(=競合優位の新規創造がさほど求められないビジネス)と親和性が高い。
しかしながら、この組織は、成果物とそれを創出するプロセスが日本で出来上がっていない、もしくは、凡そ出来上がっているそれらを確定させるのに、現地の人の知見、知恵、創造力が必要、というのであれば都合が悪く、サービス業(=競合優位の持続的な新規開発が強く求められるビジネス)とは親和性が低い。
2.「自分と異なる価値観を持つ他者と、全く疲れずにコミュニケートすることは無理である」と認識(観念)すると共に、他者とコミュニケートする以上は、腹をくくってやるべし。
私(=橘フクシマ咲江さん)は、長年、外資系企業の日本法人のトップをやってきた。
日本と異なる価値観を持つ人とも、それなりにコミュニケートしてきたつもりだ。
先日も、会議で海外出張をした。
帰路はくたくただった。(笑)
やはり、日本と異なる価値観を持つ人とのコミュニケーションは疲れる。(笑)
日本人とコミュニケートしている方が、全然楽だ。(笑)
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一方、ゴーンさんの顔つきは、テレビ越しに見るのと同様、おっかなかった。(笑)
それはそうと、私は、身振り、手振りを多用したゴーンさんのプレゼンテーションに強く引きつけられた。
なぜならば、彼のプレゼンがインパクトに富んでいたから、だ。
「リーダーは、自らの(仕事に対する)考えやアイデンティティに強い自信を持たねばならない。」
「リーダーは、人を強く引きつける、洗練されたコミュニケーション技術を身に付けなければいけない。」
私は、ゴーンさんのプレゼンを聞き、これら二事項の重要性を再認識した。
ゴーンさんのパートは、一時間弱で終わった。
この後すぐに、ゴーンさんと対談した、多摩大学学長の中谷巌さんがコーディネートを努めるシンポジウムが始まった。
(※参加者は、ベネッセコーポレーションの森本昌義社長、コーンフェリー・インターナショナルの橘フクシマ咲江社長、多摩大学のウィリアムH・ケリー教授)
私は、実のところ、このプログラムが始まる前に退出したかった。(笑)
というのも、最大の目的が果たされたからだ。(笑)
が、プログラムの合間に休憩がなく、場内は退出できない雰囲気が充満していたため、「心臓に毛が生えている」としばしば評される私も、さすがに席を立てなかった。(涙)
ただ、席に残ったのは、結果的には正解だった。
なぜならば、この後、二つの気づきが得られたから、だ。
私が得た二つの気づきは、以下の通りだ。
気づきを促された参加者コメントを要約&加筆して付しておく。
ご参考になれば幸いだ。
1.競合優位の持続的な新規開発が求められるビジネスを手がけるトップ及びマネジメントは、社員個々人の価値観とそれに基く思考や感情に共感すべし。
日本人は、外国人と意見を交換することが不得意だ。
というのも、日本人は、日本以外と異なる価値観を評価することが不得意だから、だ。
また、日本人は、外国人と合意を形成することが不得意だ。
というのも、日本人は、日本と異なる価値観を背景にした思考や心情に共感することが不得意だから、だ。
これらのことは、日本企業が海外へ進出する際、少なからずマイナスに作用しているのではないか。
多くの日本企業が海外進出を果たしたものの、成功企業が製造業に集中し、サービス業が僅少であるのは、これらのことと関係しているのではないか。
日本企業が海外へ進出する際、現地法人のトップやマネジメントは、通例、現地の人ではなく、日本人だ。
この組織は、成果物とそれを創出するプロセスが日本で出来上がっており、あとは現地でその業務プロセスを実行することにのみ専心すれば良い、即ち、現地を日本化すれば良い、というのであれば都合が良く、ノックダウンを主とする製造業(=競合優位の新規創造がさほど求められないビジネス)と親和性が高い。
しかしながら、この組織は、成果物とそれを創出するプロセスが日本で出来上がっていない、もしくは、凡そ出来上がっているそれらを確定させるのに、現地の人の知見、知恵、創造力が必要、というのであれば都合が悪く、サービス業(=競合優位の持続的な新規開発が強く求められるビジネス)とは親和性が低い。
2.「自分と異なる価値観を持つ他者と、全く疲れずにコミュニケートすることは無理である」と認識(観念)すると共に、他者とコミュニケートする以上は、腹をくくってやるべし。
私(=橘フクシマ咲江さん)は、長年、外資系企業の日本法人のトップをやってきた。
日本と異なる価値観を持つ人とも、それなりにコミュニケートしてきたつもりだ。
先日も、会議で海外出張をした。
帰路はくたくただった。(笑)
やはり、日本と異なる価値観を持つ人とのコミュニケーションは疲れる。(笑)
日本人とコミュニケートしている方が、全然楽だ。(笑)
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