2006年11月04日
「アトリエ澤野コンサート2006」へ行くの巻
澤野工房という、独立系ジャズレーベルがある。
澤野工房の競合優位は、社長の澤野由明さんが、家業の履物店を経営する傍ら、「自分が聴きたい作品をリリースする」という言葉をモットーに、埋もれている、秀逸なジャズサウンド及びジャズミュージシャンを世に送り出す力の高さにある。
澤野工房は、今日、「アトリエ澤野コンサート2006」と銘打ったコンサートをすみだトリフォニーホール(東京都・墨田区)で催した。
私は、都合により行けなくなったKさんの代わりに、このコンサートへ期待に胸を膨らませて(笑)行った。
私がこのコンサートへ期待に胸を膨らませて行った主たる理由は、以下の二つだ。
澤野工房の競合優位は、社長の澤野由明さんが、家業の履物店を経営する傍ら、「自分が聴きたい作品をリリースする」という言葉をモットーに、埋もれている、秀逸なジャズサウンド及びジャズミュージシャンを世に送り出す力の高さにある。
澤野工房は、今日、「アトリエ澤野コンサート2006」と銘打ったコンサートをすみだトリフォニーホール(東京都・墨田区)で催した。
私は、都合により行けなくなったKさんの代わりに、このコンサートへ期待に胸を膨らませて(笑)行った。
私がこのコンサートへ期待に胸を膨らませて行った主たる理由は、以下の二つだ。
一つ目の理由。
それは、「ミラバッシのピアノとヤゴジンスキのアコーディオンを生で堪能できるから」、だ。
二つ目の理由。
それは、「直筆サイン入りの挨拶状(※冒頭に添付した画像)のみならず、席を蛍光ペンでマーキングした座席表(※以下に添付した画像)もチケットに同封してくださった、澤野さんの人となりがわかる可能性があるから」、だ。
結果から言うと、私の期待は見事に叶った。
ミラバッシは、床を蹴るようにしてペダルを踏みながら、静なる情感に満ちたピアノを聴かせてくれた。
ヤゴジンスキは、上半身を常に大きく揺らしながら、哀愁に満ちたアコーディオンを聴かせてくれた。
澤野さんは、私心が感じられない、ほのぼのとした、実直な紳士、かつ、プロフェッショナルだった。
私が澤野さんをプロフェッショナルだと直感したのは、コンサート終了後に催された、出演全アーティストサイン会で叶った面談の時だ。
面談の内容は以下の通りだ。
【私】
今日は、素敵なコンサートをありがとうございました。
とても楽しめました。
【澤野さん】
それは、良かったです。
(中略)
【私】
実は、今日のチケットは、友人から譲ってもらったんです。
その友人は、今日のコンサートをすごく楽しみにしていたのですが、やまれぬ事情により、泣く泣く私にチケットを譲ってくれたんです。
【澤野さん】
そうだったんですかぁ。
【私】
はい。
で、澤野さんにお願いがありまして・・・。
この友人に、今日のコンサートを観損ねてしまったことをお含み置きいただいた上で、今後も引き続き有益な情報をご提供いただけないでしょうか。
(と言って、澤野さんがKさん宛てにチケットを送付した封筒の表面に貼ってあった送り状を手渡す。)
【澤野さん】
こちらがご友人なのですね。
わかりました!
【私】
ありがとうございます。
よろしくお願いします。
あと、この友人から、チケットを封筒ごともらったのでわかったのですが、(澤野さんは、)挨拶状に直筆でサインなさってますよね。
すごいなぁ、って思いました。
【澤野さん】
大したことではありませんよ〜。
【私】
いえいえ、そんなことないですよ〜。
私は、これは、お客さま満足を高める上でとても良いことなので、経営コンサルタントとしてクライアントに必ず勧めているのですが、なかなか実行していただけません。
【澤野さん】
(これは、)商人として、当たり前のことですよ。
(お客さまに)商品を買っていただくというのは、とてもありがたいことです。
それは、たとえ100円のものであっても、です。
それが、こんな6,500円もするものを買っていただけたのですから、ありがたい気持ちをこうして形で表すのは、当たり前のことです。
(以下省略)
プロフェッショナルとは、常に、熱い情熱とお客さまの視点に基づいて思考&行動でき、かつ、お客さまが笑顔でお代を支払ってくださる価値品質を知っていながら、それにあぐらをかくことなく、自らが創出する価値品質を究めるべく自助努力できる人のことだ。
ゆえに、プロフェッショナルは、お客さま満足を高確率で高められる事項を具体的かつ詳細に自らへ課すのはもちろん、それを当然のこととしてやり切る。
澤野さんは、自らがプロデュースしたコンサートの価値を高く評価してくださった(=チケットを買ってくださった)お客さま全員に、感謝の気持ちを伝えるべく、当然のこととして、挨拶状にサインをし、座席表をマーカーなさった。
澤野さんは、正にプロフェッショナルだ。
いずれにせよ、私と彼女は、親友のKさんとプロフェッショナルの澤野さんのお陰で、上質なジャズを楽しむことができた。
お二人には、この場を借りて、改めてお礼を申し上げたい。(礼)
帰宅後、私は、「アトリエ澤野コンサート」が2002年から毎秋催されていること、このコンサートを毎年観に行くお客さまが少なくないこと、そして、今回出演したミラバッシが2004年から連続出演していること、をネットで知った。
これらは、澤野さんが、アーティスト(=商品の創り手)とジャズファン(=お客さま)の双方と相思相愛の関係を築かれていることに加え、双方を結び付けるキャタリスト(触媒)の役目を全うされていることの、何よりの証左だ。
私は、澤野さんを見習うと共に、澤野さんに負けないキャタリストになるべく今後も自助努力に励みたい。
<関連記事>
Kさんのお招きで、玄米人のマクロビオティック料理を食らうの巻
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それは、「ミラバッシのピアノとヤゴジンスキのアコーディオンを生で堪能できるから」、だ。
二つ目の理由。
それは、「直筆サイン入りの挨拶状(※冒頭に添付した画像)のみならず、席を蛍光ペンでマーキングした座席表(※以下に添付した画像)もチケットに同封してくださった、澤野さんの人となりがわかる可能性があるから」、だ。
結果から言うと、私の期待は見事に叶った。
ミラバッシは、床を蹴るようにしてペダルを踏みながら、静なる情感に満ちたピアノを聴かせてくれた。
ヤゴジンスキは、上半身を常に大きく揺らしながら、哀愁に満ちたアコーディオンを聴かせてくれた。
澤野さんは、私心が感じられない、ほのぼのとした、実直な紳士、かつ、プロフェッショナルだった。
私が澤野さんをプロフェッショナルだと直感したのは、コンサート終了後に催された、出演全アーティストサイン会で叶った面談の時だ。
面談の内容は以下の通りだ。
【私】
今日は、素敵なコンサートをありがとうございました。
とても楽しめました。
【澤野さん】
それは、良かったです。
(中略)
【私】
実は、今日のチケットは、友人から譲ってもらったんです。
その友人は、今日のコンサートをすごく楽しみにしていたのですが、やまれぬ事情により、泣く泣く私にチケットを譲ってくれたんです。
【澤野さん】
そうだったんですかぁ。
【私】
はい。
で、澤野さんにお願いがありまして・・・。
この友人に、今日のコンサートを観損ねてしまったことをお含み置きいただいた上で、今後も引き続き有益な情報をご提供いただけないでしょうか。
(と言って、澤野さんがKさん宛てにチケットを送付した封筒の表面に貼ってあった送り状を手渡す。)
【澤野さん】
こちらがご友人なのですね。
わかりました!
【私】
ありがとうございます。
よろしくお願いします。
あと、この友人から、チケットを封筒ごともらったのでわかったのですが、(澤野さんは、)挨拶状に直筆でサインなさってますよね。
すごいなぁ、って思いました。
【澤野さん】
大したことではありませんよ〜。
【私】
いえいえ、そんなことないですよ〜。
私は、これは、お客さま満足を高める上でとても良いことなので、経営コンサルタントとしてクライアントに必ず勧めているのですが、なかなか実行していただけません。
【澤野さん】
(これは、)商人として、当たり前のことですよ。
(お客さまに)商品を買っていただくというのは、とてもありがたいことです。
それは、たとえ100円のものであっても、です。
それが、こんな6,500円もするものを買っていただけたのですから、ありがたい気持ちをこうして形で表すのは、当たり前のことです。
(以下省略)
プロフェッショナルとは、常に、熱い情熱とお客さまの視点に基づいて思考&行動でき、かつ、お客さまが笑顔でお代を支払ってくださる価値品質を知っていながら、それにあぐらをかくことなく、自らが創出する価値品質を究めるべく自助努力できる人のことだ。
ゆえに、プロフェッショナルは、お客さま満足を高確率で高められる事項を具体的かつ詳細に自らへ課すのはもちろん、それを当然のこととしてやり切る。
澤野さんは、自らがプロデュースしたコンサートの価値を高く評価してくださった(=チケットを買ってくださった)お客さま全員に、感謝の気持ちを伝えるべく、当然のこととして、挨拶状にサインをし、座席表をマーカーなさった。
澤野さんは、正にプロフェッショナルだ。
いずれにせよ、私と彼女は、親友のKさんとプロフェッショナルの澤野さんのお陰で、上質なジャズを楽しむことができた。
お二人には、この場を借りて、改めてお礼を申し上げたい。(礼)
帰宅後、私は、「アトリエ澤野コンサート」が2002年から毎秋催されていること、このコンサートを毎年観に行くお客さまが少なくないこと、そして、今回出演したミラバッシが2004年から連続出演していること、をネットで知った。
これらは、澤野さんが、アーティスト(=商品の創り手)とジャズファン(=お客さま)の双方と相思相愛の関係を築かれていることに加え、双方を結び付けるキャタリスト(触媒)の役目を全うされていることの、何よりの証左だ。
私は、澤野さんを見習うと共に、澤野さんに負けないキャタリストになるべく今後も自助努力に励みたい。
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この記事へのコメント
当日生ミラバッシが聞けず涙をのんだKです(笑)
無理矢理勧めた(押しつけた?)コンサートをこんなに楽しんでくれて
嬉しいです。
来年こそは行きたいなあと思っております。
では!
無理矢理勧めた(押しつけた?)コンサートをこんなに楽しんでくれて
嬉しいです。
来年こそは行きたいなあと思っております。
では!
Posted by K at 2006年11月08日 21:11
Kさん
> 無理矢理勧めた(押しつけた?)コンサートをこんなに楽しんでくれて嬉しいです。
Kさんのお陰で、上質なジャズを堪能することができました。
貴重なチケットをお譲りいただきありがとうございました。(礼)
> 来年こそは行きたいなあと思っております。
その節はご一緒できると幸いです。(礼)
> 無理矢理勧めた(押しつけた?)コンサートをこんなに楽しんでくれて嬉しいです。
Kさんのお陰で、上質なジャズを堪能することができました。
貴重なチケットをお譲りいただきありがとうございました。(礼)
> 来年こそは行きたいなあと思っております。
その節はご一緒できると幸いです。(礼)
Posted by 堀 at 2006年11月09日 19:59