マクドナルドが、先月から"メガマック"なるハンバーガーを期間限定販売している。
メガマックとは、ビックマックをベースに、ハンバーグを2枚追加（＝合計4枚）しながらも、価格を70円アップ（＝350円）に留めている、食べ応えとコストパフォーマンスを共に向上させたハンバーガーだ。

メディアによると、メガマックは、想定外に売れている。
どの店も12時台には売り切れてしまうようだ。
私も、これまで二度、それもそう遅くない時間にチャレンジしたが、いずれの場合も、店員さんから「売切れ御免」コメントを頂戴した。

なぜ、メガマックは、そんなにも売れるのか？

それは、メディアによると、「プレミアが付いているから」だ。
つまり、「期間限定」と「売り切れ必至」が、「手に入れづらいモノほど欲しくなる！」や「みんなが買っているモノほど買いたくなる！」という消費者心理に火を点けている、という訳だ。

私は、この理由を否定しない。
現に、今日、私はこの理由でメガマックを買った。（笑）

が、私がメガマックを買った全理由の中でこの理由が占める割合は、さほど多くない。
私がメガマックを買った一番の理由は、食べ応えとコストパフォーマンスが、ベース商品であるビックマックと比べて、どれだけ向上しているのか確かめたかったから、だ。

なぜ、私は、そう思ったのか。
自覚している理由としては、二つある。

ひとつの理由は、ビックマックがわりと好きだから、だ。
もうひとつの理由は、そんなビックマックを作っているマクドナルドを信頼しているから、だ。

私は、「出先で舌と胃袋を手軽に満たしてくれる非常食」としての価値及び競合優位性が高いビックマック、並びに、そんなビックマックを作っているマクドナルドを高く評価している。
メガマックがビックマックをベースにしていなければ、また、メガマックの作り手がマクドナルドでなければ、同じ内容＆価格でも、私は買わなかっただろう。

私は、企業にとってブランドとは、お客さまから期待されている競合優位を高確率で提供する旨の識別子である、と考えている。
お客さまがブランドを信頼するのは、期待する価値が高確率で得られるから、だ。

私が今日メガマックを買ったのは、ビックマックという商品ブランドとマクドナルドという企業ブランドのそれぞれを信頼していたから、だ。
それは、見方を変えれば、ビックマックとマクドナルドが、私が期待した価値を、これまで長きに渡って創出＆提供し続けてきたから、ということだ。
新商品が売れるか否かは、詰まるところ、企業ブランドとこれまでに開発した商品ブランドがお客さまに信頼されているか否か、及び、より深く信頼されるよう競合優位を持続的に創出＆提供し続けられるか否か、にかかっている、と私は思う。

メガマックは、味や食感についてはビックマックと大差が無かった。
が、食べ応えについては大差があり、7時間後の晩飯まで空腹感はゼロだった。（笑）
ハンバーガー2枚増しの効用は食べ応えに集中していたものの、この効用は70円に十分見合っている、と私は思う。
出先で舌と胃袋を手軽に満たしたい時にありつけられるなら、また食べてみたい。（笑）



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