2008年06月16日

かつての教え子のOさんから管理職に昇格した旨のメールをもらって嬉しくなる&自己変革の要所について再考するの巻

私は、サラリーマン時代(自動車メーカー在籍時)、宮城県で数年間暮らした。
ある時は系列販売会社の経営&販売指導員として、またある時は系列販売会社の営業本部員として、破天荒なことばかり行った。(笑)
そして、数多くの失敗と少しばかりの成功を経験した。
もちろん、それらはいずれも今日の私の血肉だ。
ということで、宮城県は、私にとって第二の故郷であったりする。

その宮城県で、一昨日の午前8時、一大事が起きた。
そう、岩手・宮城内陸地震だ。
報道によると、本地震の被害は甚大だ。
本地震に罹災された方、並びに、罹災なさった方と親戚&知人関係にある方には、心からお見舞いを申し上げたい。(敬礼)

かくいう私は、本一大事を知ると、両県に住む友人&知人の携帯宛へ、お見舞いと安否確認のメールを送信した。
まもなくして、一通、そして、また一通と、無事の旨の返信メールが届いた。
私は安堵の胸の撫で下ろすと共に、以下のメールを読み、時節柄不謹慎ではあるが嬉しくなった。

Subject: ありがとうございます。

堀さーん お元気でしたか?
私は地震の恐怖より、土日なので、店長の圧力の方が怖かったですよ f(^_^;
ご心配して頂いて嬉しいですね (^ー^)
(※中略)
私、自分で言うのもなんですが、五月から 管理職を命じられ、毎日あたふたしております。
女管理職てどんなもんなんでしょうかねー
ではまたいつかお会いしたいですね!
Oより。

本メールの差出人は、かつて私の教え子であり、現在某国産自動車メーカー系列販売会社の金バッチ営業レディであるOさんだ。
メールのよると、Oさんは先月管理職へ昇格したという。
これで嬉しくならないのは、無理だ。(笑)
私は、本メールを一読するや否や、以下返信した。

Subject: 【お礼】安否のお知らせ

こんにちは、Oさん。堀です。
安否のお知らせをありがとうございます(礼)。
ひとまずOさんがご無事でよかったです。
安堵いたしました(感涙)。
管理職へのご昇格おめでとうございます。
とても嬉しいです。
今のOさんなら管理職の職責を立派に果たせることと確信しています。
Oさんが公私共に益々ハッピーになられるよう、また、Oさんと再会できるよう祈念しています!
(※後略)

ちなみに、私は、Oさんと昨年数年ぶりに再会していたりする。
それは、Oさんが受賞した金バッチセールスの誉をひと言褒め称えたい一心からだった。
が、Oさんから以下の旨を述懐され、当時も嬉しくなっていたりする。(笑)

当時の展示会でのこと
私は、苦労して、ようやくある来店不成約客を店へ呼び込んだ。
そして、改めて商品説明を行い、見積書を提示し、購入を促した。
でも、クロージングに自信が無いことも手伝って、膠着が深まり、お客さまと気まずい雰囲気になった。
そこで、私は、店へ展示会支援に訪れていた堀さんにこれまでの経緯を話し、アドバイスを求めた。
すると、堀さんはこう言った。

「そういう商談の進め方(=商品満足をお客さまから得ていない状態で条件交渉を進める営業の流れ)は無駄。
この状態でお客さまに購入を急かしても、ロクなことにならない。
今日のところは、お客さまに帰っていただいた方が良いのでは?」

当時、堀さんも若かったが、それ以上に私も若かった。(笑)
だから、私はこの話を聞き、「何だ、コイツ!」とカチンときた。
でも、実際どうしたら良いかわからないので、堀さんに商談へ同席してもらった。

商談に入った堀さんは、お客さまとニコニコ話を始めた。
が、そのお客さまからウチの車だけでなく他社の車も決めかねている旨の返事を得ると、こう言ってそのお客さまを本当に帰してしまった。

「まだ買うべき車が明確になっていないようですね。
ご自身のニーズを今一度見つめなおすと共に、購入候補車とのフィット度合いをもう少し見極めた方がいいですね!
またのご来店をお待ちしております!」

当時、私は意味(真意)が全くわからなかった。
今はわかるしこれが良いと思えるが、当時は正直、「なんだ、この若いメーカーの人間は!」としか思えなかった。(笑)

でも、ものすごい衝撃を感じた。
今思うと、衝撃の度合いがものすごかったからこそ、自分は変われたような気がする。
さもなければ、私はあのまま毎日のんべんだらりと仕事を続けてしまい、今の自分には巡り遭えなかったと思う。

Oさんに対して甚だ失礼だが、私は、当時より健忘症が激しく(笑)、このエピソードを記憶していなかった。(汗)
とはいえ、かつて月間平均販売実績が2、3台だった彼女が、抱いた感情が怒りではあったものの、私の言動をキッカケに自己変革に着手し、数年後のそれがオーバー6台になったという。
これで嬉しくならないのは、到底無理だった。(笑)

話は変わるが、過日、この話を友人(Iさん)に話す機会に恵まれた。
私は、Iさんにこう言った。

怒りであれ何であれ、自己否定を甘受せしめる衝撃が無いと、人は自己変革を果たせないのでしょうね。

すると、Iさんは、こうおっしゃった。

そこでまた、分岐点ですよ。
発した怒りを、衝撃と共に内に向けるか、外に向けるか。
内に向けられれば自己変革への一歩になるのでしょうが、外に向けてしまうと・・・。

私は、Iさんのこの発言を聞いてハッとした。

人間は、ややもするとすぐに思考が停止してしまう。
人間にとって、自己変革は不可欠である。
自己変革には自己否定が不可欠である。
自己否定には「喜怒哀楽に基く感情の落差」、即ち「衝撃」が不可欠である。
が、真に不可欠なのは、「衝撃」ではなく、感じた「衝撃」を外ではなく内で昇華する思考習性なのだ、と。

「自分が感じた喜怒哀楽の源(責)は自分にある」。
この一見簡単そうでいてなかなか持ち得ない思考習性の持ち主であるOさんが、「デキる」自動車営業レディとなりかつ管理職へ昇格したのは、当然の結果なのだ、と。

私は、Oさんが公私に渡りハッピーになるよう、改めて祈念したい。
また、次回再会時にこの思考習性をいかにして身につけたか尋ねるよう、記憶しておきたい。(笑)



<参考情報(?・笑)>
宮城県を離れる際に洋楽通のOさんから頂いたQuincy JonesのCD(「From Q with Love」→goodです!)
presentedcd


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