2008年08月06日

浜田麻里さんのDVD「20TH ANNIVERSARY SPECIAL CONCERT」を衝動買いし衝動買いのメカニズムを実感するの巻

hamada01衝動買い。
それは、一般的に、以下の事項から心理的圧力を受け、目の前の商品を購入してしまうこと、と解釈されている。

1.品質(「今が最高だな!」)
2.利益(「今が最安値だな!」)
3.希少性(「今逃したら、二度とお目にかかれないな!」)

これらの事項から受ける心理的圧力は、いずれも「緊急性」だ。
人が緊急ボタンを押されて目の前の商品に飛びついてしまうのは、理に適っている。
というのも、人は、将来の不確定な出来事を過小評価し、眼前の確定している出来事を過大評価する生き物であるからだ。

では、緊急性以外に、衝動買いを誘発するボタンは無いのだろうか。

否。
私は、少なくともあと一つある、と思っている。
それは、「感動性」だ。

なぜ、感動性が衝動買いを誘発するボタンになるのか?
それは、感動がもたらす気分の高揚は、合理的な購入意思決定をナンセンス化&放棄せしめてしまうからだ。

では、人は、感動すればするほど衝動買いをしてしまうのか?
答えはイエスだが、正確に言えば、以下のようになる。
「人は、意外性に基づいて深く感動すると、高確率で衝動買いをしてしまう」。

意外性とは何か?
それは、期待(推量)と結果の差異がもたらす心理的ギャップのことだ。
換言すれば、「期待が裏切られた感」だ。

「期待が裏切られた感」は二種類ある。
「良い意味での」それと、「悪い意味での」それだ。
感動の因子となる意外性は、当然前者だ。
よって、先述の意外性を正確に換言すれば、「期待が良い意味で裏切られた感」となる。

なぜ、私は、冒頭から、衝動買いのメカニズムについてしゃべりまくっているか?(笑)
それは、過日、久しぶりに衝動買いをし、それを実感したからだ。(笑)

衝動買いした商品は、ロック歌手の浜田麻里さんのデビュー20周年ライブDVD(「20TH ANNIVERSARY SPECIAL CONCERT」)だ。
衝動買いに至ったプロセスは、以下の通りだ。
<1>浜田さんの新しいCD(「Reflection-axiom of the two wings」)が販売開始される旨の新聞広告を見かける。

Reflection-axiom of the two wings-
浜田麻里
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2008-07-23



<2>ロックと人生の先輩(※私より四歳上)であり、独特かつパワフルな歌い回しで私を学生時代魅了した浜田さんが今も音楽活動をなさっていたことに驚く。

<3>浜田さんの近況を知りたくなる。

<4>google検索窓に「浜田麻里」と入力する。

<5>検索結果の上位に、浜田さんが出演するyoutubeのページが表示される。

<6>お気に入りの一曲(笑)「Blue Revolution」のページをクリックする。


<7>プレーに聴き入る。(笑)

<8>懐かしさを覚えると同時に、浜田さんがいかにパワフルに歌っておられたか再認識する。

<9>近況をさらに知りたくなる。

<10>「関連動画」に最近のプレーがアップされていないか調べる。

<11>見つけられないものの、どうにも諦め切れない。(笑)

<12>ニコニコ動画へアクセスし、引き続き調べる。(笑)

<13>「20th live」の語句が含まれたタイトル「Don't Change Your Mind(20th live)」を見つけ、すぐさま(笑)クリックする。


<14>プレーにどっぷり聴き入る。(笑)

<15>浜田さんがデビューして20年経った今もパワフルに歌っておられることに、期待を良い意味で大きく裏切られ、感動する(「すごい!」)。

<16>動画上に投稿された「DVD買うわ」のコメントから、このプレーがDVD化されているのを知る。

<17>「これはおひねりモノだなあ!」とか「他の曲も是非聴いてみたいなあ!」と感じると共に、DVDの購入意欲を抱く。

<18>再びgoogle検索窓に「浜田麻里」と入力する。

<19>上位表示されたwikipediaの記事を熟読する。

<20>リンク先のファンクラブのwebを閲覧する。

<21>19と20により、浜田さんがここ数年間、CDをリリースしたりライブで全国を回るなど、音楽活動を精力的に行っておられることを知る。

<22><15>の時と同様に感動すると同時に、件のDVDの購入意欲を最高潮へ高める。

<23>アマゾンへアクセスし、件のDVD(「20TH ANNIVERSARY SPECIAL CONCERT」)をショッピングカートへ入れる。

20TH ANNIVERSARY SPECIAL CONCERT [DVD]
浜田麻里
トライエム
2004-06-30



↑のアマゾンの商品ページをご覧になればおわかりいただけると思うが、このDVDを衝動買いするのに、緊急性はつゆも無い。
このDVDは、いつでも購入可能であり(←非限定盤)、いつ購入しても音質&画質は同一であり、また、価格もほぼ同一である(※再販制度が無くならない限り)。
上述の1〜23のプロセスから、「堀が浜田さんの健在ぶりを垣間見、意外性に基づく感動を経てDVDを衝動買いしたのは、当然の帰着だ!」と共感いただくと共に、私が実感した衝動買いのメカニズムにガッテンしていただけたら幸いだ。(笑)

余談だが、こうして考えていくと、年をとるにつれて衝動買いをしなくなるのは、「思慮分別が陶冶されるから」というより、「意外性に基づく感動が激減するから」かもしれない。
というのも、年をとり、経験値が上がり、物事や道理に通じるようになると、期待(推量)と結果の差異が漸減していくからだ。
私がここのところめっきり衝動買いをしなくなったのは、必ずしも「根がケチだから」ではないのかもしれない。(笑)

衝動買いで散財するのは困りごとだ。
が、感動が無い人生もつまらない。
「人生、何かを得れば、何かを失う」とは、正に名言だ。(笑)



▼その他記事検索
カスタム検索

トップページご挨拶会社概要(筆者と会社)年別投稿記事/2008年

この記事へのトラックバックURL