2009年01月10日

「熱中夜話/三国志ナイト/劉備−蜀編」の録画を見て「徳が有る人」の正体をつかむの巻

「あの人には徳が有る」。
「あの人には徳が無い」。
よく見、よく聞く言葉だ。

では、「徳が有る人」とは、どういうことができる人を指すのか?
恐縮だが、あなたさまは答えられまい。(笑)

かくいう私も、つい先ほどまではそうだった。(笑)
もちろん正解とは限らないが(笑)、現時点では以下断言しよう!
「徳が有る人」とは、自身を凡庸と認識し、他者の競合優位を、本人が認知していようといまいと、現時点での有用度/需要度が高かろうと低かろうと、積極的かつ正しく見出すことができる&評価できる人を指す。
結果的には、他者を元気(←主体的/自律的)にし、他者から好かれ(尊敬され/慕われ)、組織(チーム)内の人的リソースを組織の目的達成に向けて最大活用することができる人を指す。

このように私を断言せしめたモノ。
それは、「熱中夜話/三国志ナイト/劉備−蜀編」なるNHKのテレビ番組(※録画)だ。(笑)
ゲストの加藤徹明治大学教授は、番組の最後に、人徳者と評される劉備玄徳が治めていた蜀という国の魅力について、以下コメントなさった。

「三国志」を読んでいると、「まあちょっととてもじゃないけど、自分は(実力/成果主義を自他共に認めていた)魏の曹操には家来にしてもらえないな」とか、「呉の孫権の家来になったら、うっかりすると殺されるかもしれないな」とか思うけど、何となく「蜀だと、自分の何か居場所があるんじゃないか」とかいう感じを読者は持つんですよね。

「自分みたいな人間でも、(国王/上司が)劉備玄徳だったら、何か使い入れを出して(=自分の競合優位が活かせるポジション/業務を見つけて)くれて、(蜀という国/組織に長く)居れるんじゃないか」。
「もしこの(魏/呉/蜀の三国の)中に居たら、(曹操/孫権/劉備の)誰が勝つかはわからないけど、劉備の家来だったら、自分みたいな人間でも、何とか(蜀という国/組織で長く)働けるかもしれない」。
そんな期待を抱かしてくれる国なんですよね、蜀という国は。

(蜀という国は)仲間意識の強い、仲間を絶対見捨てない、中小企業みたいな感じなんですよね。
「大企業に就職して使い捨てにされるよりは、中小企業で仲間を絶対見捨てないような所で頑張ればいい」なんて人は、蜀が好きかもしれないですね。

これまで私は、「徳が有る人」とは、「寛容な人」といった程度の認識しかなかった。
それもあながち間違いではないだろうが、「寛容である」のは「他者の各個人が必ず有しているはずの何らかの競合優位を、現時点の有用度/需要度の如何に関わらず、積極的かつ正しく見出した&評価した結果得られる、他者からの形容に過ぎない。
不肖の私は、企業における宴会部長の存在意義や、以下に集約されるソフトブレーンを創業なさった宋文洲さんの講話の趣旨を、ようやく完全理解した。

社員の中には、提案が得意な人も居れば、相手に良い印象を抱かせるのが得意な人も居れば、クレームの対応に長けている人も居る。
経営者は、社員の多様性を受け入れなくてはいけない。
そして、売るための仕組みを創り、各社員が、持ち前の能力や資質を活かして、やるべきこと(=果たすべき業務プロセス)を実行し得たか否かという事実をマネージしなければいけない。

私は、ようやく「徳が有る人」の正体をつかんだ!
一日も早く「徳が有る人」になるべく、自助努力を尽くす所存だ!



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