2009年02月13日
「TBSオンデマンド/見逃し無料サービス」を反面教師にするの巻

こう頭を傾げてしまうモノやサービスに、私はよく遭遇する。
とりわけ、銀行や役所関係を訪れた時には。(笑)
こうしたモノやサービスとの遭遇は、すぐわかる。
特異な臭いがするからだ。
特異な臭いとは、「非本気臭」と「自己保身臭」だ。
言葉にすると、以下の感じだ。
ひとまず、言われたことは基本やりました。
でも、キワドイところは勘弁願います。
何かあっても、責任はとれませんし、とりたくないですから。
「非本気臭」と「自己保身臭」は、厄介かつ危険だ。
次第に慣れてしまい、最悪自分も発生源となるからだ。
「非本気臭」と「自己保身臭」がするモノやサービスと遭遇したら、私たちはいかにすべきか。
私は以下と考える。
【A1】絶縁する。(←「君子危うきに近寄らず」)
【A2】反面教師にする。(←「明日は我が身!」)
ということで、数日前の日曜、私は、絶縁すると共に、反面教師に努めていたりする。(笑)
なぜなら、当日、私と妻は、「TBSオンデマンド/見逃し無料サービス」なるサービスに遭遇し、「非本気臭」と「自己保身臭」を嗅いでしまったからだ。(涙)
事のてん末は、以下の通りだ。
<1>妻はテレビドラマ「ラブシャッフル(金曜22時/TBS)」を一話から愛視聴していた(→在宅時は、私も同伴視聴していた。笑)。
↓
<2>先週の金曜、妻は帰宅が遅くなるため、当日の放送(=第四話)を録画予約した。
↓
<3>数日前の日曜の夕方、妻は録画分の第四話を視聴しようとした。
↓
<4>第四話はなぜか録画されておらず、妻は視聴できなかった。
↓
<5>妻はショックを受けた。
↓
<6>私は「TBSオンデマンド/見逃し無料サービス」の存在を報道から知っていた。
↓
<7>私は妻へ↑のサービスを利用して第四話を視聴するよう提案した。
↓
<8>妻は笑顔で該当のwebページにアクセスした。
↓
<9>該当のwebページには、「このサービスは放送終了後48時間以内は利用不可である」旨のアナウンスが書かれていた。
↓
<10>ついては、このサービスは事実上週末利用できない(※)こと、並びに、今(=日曜の夕方)利用できないことが判明した。
(※)「ラブシャッフル」については日曜の22時から2時間のみ利用可。
↓
<11>妻は大きなショックを受け、私は「非本気臭」と「自己保身臭」を嗅ぎつけた。
↓
<12>妻は寂しそうに該当のwebページを閉じ、私共々このサービスをマインドシェアから除外した。
TBSの経営状態は、昨今大変だ。
テレビ番組のオンデマンド配信は、コスト/視聴率/権利関係で依然大変だ。
二番組とはいえ、TBSがオンデマンド配信サービスを無料で提供(⇔NHKは有料)するのは、リスクを賭したチャレンジだ。
が、「事実上週末利用できない」のは、サービスの概念からしていただけないし、解せない。
平日に見逃した番組を週末の日中に視聴しようとするのは、利用者の自然な心理だ。
「TBSオンデマンド/見逃し無料サービス」は、確信犯的似非オンデマンド配信ではないか。
私と妻が「非本気臭」と「自己保身臭」を嗅ぎつけたのは、そのためではないか。
恐縮だが、私は、このサービスを「実際に創った人」の心の中に以下の思いがあったのではないか、と独断推量する。(笑)
なぜ、彼らは、こうした思いを抱くようになったのか。
私は、以下の実情があったのではないか、と併せて独断推量する。(笑)
【R1】「オンデマンド配信サービス」及び「放送ビジネス」に対する合理的かつ熱い哲学を持っていなかったから。
【R2】マネージャー/業績評価者の動機づけ(=目的共有/権限委譲/リスク削減/インセンティブ設定など)に得心できず、「やらされていた」から。
もちろん、これらがアタリとは限らない。(笑)
が、これらは、多くの企業で見られることだ。
私は、キャタリストとして、これらの撲滅支援に一層注力する所存だ。
「クサい臭いは元から絶たなきゃダメ」なので。(笑)
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<8>妻は笑顔で該当のwebページにアクセスした。
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<9>該当のwebページには、「このサービスは放送終了後48時間以内は利用不可である」旨のアナウンスが書かれていた。
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<10>ついては、このサービスは事実上週末利用できない(※)こと、並びに、今(=日曜の夕方)利用できないことが判明した。
(※)「ラブシャッフル」については日曜の22時から2時間のみ利用可。
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<11>妻は大きなショックを受け、私は「非本気臭」と「自己保身臭」を嗅ぎつけた。
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<12>妻は寂しそうに該当のwebページを閉じ、私共々このサービスをマインドシェアから除外した。
TBSの経営状態は、昨今大変だ。
テレビ番組のオンデマンド配信は、コスト/視聴率/権利関係で依然大変だ。
二番組とはいえ、TBSがオンデマンド配信サービスを無料で提供(⇔NHKは有料)するのは、リスクを賭したチャレンジだ。
が、「事実上週末利用できない」のは、サービスの概念からしていただけないし、解せない。
平日に見逃した番組を週末の日中に視聴しようとするのは、利用者の自然な心理だ。
「TBSオンデマンド/見逃し無料サービス」は、確信犯的似非オンデマンド配信ではないか。
私と妻が「非本気臭」と「自己保身臭」を嗅ぎつけたのは、そのためではないか。
恐縮だが、私は、このサービスを「実際に創った人」の心の中に以下の思いがあったのではないか、と独断推量する。(笑)
ひとまず、「見逃し番組向けオンデマンド配信」らしきサービスは、民放他社へ先駆けて創りました。
でも、何かとキワドイ放送後48時間の利用は勘弁願います。
民放他社/広告主/権利団体などから後で色々言われても、責任はとれませんし、とりたくないですから。
なぜ、彼らは、こうした思いを抱くようになったのか。
私は、以下の実情があったのではないか、と併せて独断推量する。(笑)
【R1】「オンデマンド配信サービス」及び「放送ビジネス」に対する合理的かつ熱い哲学を持っていなかったから。
【R2】マネージャー/業績評価者の動機づけ(=目的共有/権限委譲/リスク削減/インセンティブ設定など)に得心できず、「やらされていた」から。
もちろん、これらがアタリとは限らない。(笑)
が、これらは、多くの企業で見られることだ。
私は、キャタリストとして、これらの撲滅支援に一層注力する所存だ。
「クサい臭いは元から絶たなきゃダメ」なので。(笑)
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