思い込んだら試練の道を、行くが男のど根性。

古い話で恐縮だが（笑）、これは、「巨人の星」の主題歌の出だしの部分だ。
古今東西、「思い込むこと」、即ち、「固く決心すること」は、成果へつながる試練の道を行くのに欠かせない。（笑）

だが、「思い込むこと」は、必ずしも成果へつながらない。
時にリスクとなる。
「大辞泉」によれば、「思い込むこと」には、「そうだと独り決めて信じてしまうこと」という意味もある。
この意味における「思い込むこと」は、問題の根源的解決を難しくするばかりか、自分に加え自分が属する組織や社会の成長と成功を妨げかねない。

「思い込むこと」がリスクとなった最近の事例だと、プレイステーション3とXboxが挙げられる。
ソニーとマイクロソフトの技術者さんと商品企画者さんは、「家庭用テレビゲーム機のユーザー満足は、画像品質の高さと処理速度の速さに比例する」と「思い込み」、プレイステーション3とXboxを創った。
しかしながら、ユーザーの多くは、それらよりも画像品質や処理速度が劣る、任天堂が創ったwiiを購入した。

そもそも、人は、リスクを撲滅できないし、「思い込むこと」も禁じ得ない。
リスクへの最善対応はマネージすることであり、「思い込むこと」への最善対応もマネージすることである。
リスクとチャンスを、それぞれ正しく認識→評価し、折り合いを付ける。
思い込みとゼロベース思考を、それぞれ正しく認識→評価し、折り合いを付ける。
リスクを最小化し且つチャンスを最大化するには、これらを全うするのが賢明だ。

過日、私は以下の報道記事を読み、驚愕すると同時に、このことを再認識した。

アラフォーヌード写真集で登場する『熟女たちの顔ぶれ』

アラフォー女性のヌード写真集の出版ラッシュが始まりそうだ。きっかけは吉田栄作の妻でモデルの平子理沙（３８）が先月下旬に写真集「Ｅｔｏｉｌｅ（エトワール）」を発売したこと。

平子はこの中でキレイな釣り鐘形のバストを“手ブラ”にして見せ、キュッとくびれたウエスト、ふっくらした丸みを帯びたヒップを惜しげもなく披露している。

出版元の講談社によると、初版２万５０００部はほぼ完売し、増刷を決めたという。１部３４６５円という値段を考えると大ヒットといっていい。また、写真集の購入層の約９割が３０代、４０代の女性というからさらにビックリ。何がウケているのか――。

芸能リポーターの川内朋子氏がこう言う。

「女性が女性のヌードを見たくなるのは、男を虜にする女性のハダカがどんなものかに興味をそそられるからです。平子の写真集がまさにそれ。彼女がアラフォーのため、“自分も努力すればあんな理想的な体形になれるのではないか”と女性たちが希望を持てることもヒットにつながっているのだと思います」
（※以下省略）

2009年03月15日付livedoorニュースから転載
http://news.livedoor.com/article/detail/4062120/

エロ本世代の私は（爆）、「女性写真集はパートナーレス男性向け性欲充足ツールである」（笑）との旨の「思い込み」しかなかった。
だから、平子さんの写真集を購入したお客さまの9割が30〜40代の女性というのは、驚愕だった。
平子さんのこの写真集が大ヒットしているのは、編集者（企画担当者）さんが、「女性写真集はパートナーレス男性向け性欲充足ツールである」との旨の「思い込み」と「女性写真集はアラサー＆アラフォー女性向けリアルベンチマーク情報兼モチベーション向上ツールにもなり得る」との旨のゼロベース思考を、それぞれ正しく認識→評価し、折り合いを付けた成果に違いない。

私は、平子さんの写真集の編集者さんへ敬意を表すると共に、エロ本世代特有の「思い込み」（笑）のマネージに一層努める所存だ。







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