2009年04月20日

「TAG Heuer(タグ・ホイヤー)と新しいコミュニケーションの形」ブロガーミーティングへ参加するの巻

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私にとっての時計は、当時へ戻るタイムマシーンだ。
当時どんな仲間とどんな仕事をしていたか。
過去を振り返り、現在にインスピレーションを与えてくれる。
私にとって時計は、時間を知るためのものではない。

これは、エンツォ・フェラーリのデザインを手がけた工業デザイナーの奥山清行さん(Ken Okuyama Design CEO)が、昨年講演会でおっしゃった内容の一部だ。
奥山さんは、時計の存在&購入理由をこう考え、「ひとつ車をデザインする毎に時計をひとつ買う」、即ち、「ひと仕事を終えた証に時計を買う」という行動習慣を長年に渡って続けておられる。

先週、私は、ブログネットワーク運営会社のAMN(アジャイルメディア・ネットワーク)が主催した、「TAG Heuer(タグ・ホイヤー)と新しいコミュニケーションの形」なるブロガーミーティングへ参加した。
そして、今後、ブランド品を売るには、競合優位が体感できる行動習慣を売るのが不可欠かつ有効である、と確信した。

ミーティングの内容についての詳細は、以下(※トラックバック先のブログ記事を含む)をご覧いただきたい。
★4/16(木)開催「タグ・ホイヤー@銀座」〜TAG Heuerと新しいコミュニケーションの形〜ブロガーミーティングのお知らせ
http://agilemedia.jp/blog/2009/04/416.html

★4月16日(木)「タグ・ホイヤー@銀座」〜TAG Heuerと新しいコミュニケーションの形〜ブロガーミーティングにご参加いただき、ありがとうございました
http://agilemedia.jp/blog/2009/04/416tag_heuer_1.html

誤解を恐れず極論すれば、これまで日本人は、見栄の獲得を主眼にブランド品を買ってきた。
だが、「百年に一度の不況」に遭遇し、社会(他者)が評価する価値に多額の割増費用を支払うことが、必ずしも費用対効果&満足度の高い商品購入にならないことに気づいた。
一寸先が闇の現世においては、社会(他者)よりも、自分が心底共感しかつ希求する価値に相応の割増価格を支払うことが、高確率で費用対効果&満足度の高い商品購入になることに気づいた。

モノ余りの現世において、自分が心底共感しかつ希求する価値とは、何か。
パフォーマンスの高さではなく、高いパフォーマンスを創造するに至った理由やプロセスだ。

なぜ、潜在顧客は、高いパフォーマンスを創造するに至った理由やプロセスに共感するのか。
自分の価値観/生き様/志との近似や道標が見出せるからだ。

なぜ、潜在顧客は、高いパフォーマンスを創造するに至った理由やプロセスを希求するのか。
自分の価値観/生き様/志が鼓舞orブラッシュアップされるのが期待できるからだ。

ミーティングの場で、バイスプレジデントの大橋さんは、以下の旨おっしゃった。

ホイヤー家四代(150年間)に渡って培われた精神は、「伝統」と「革新」の融合。
伝統が高品質と高精度を担保し、革新が新しいデザインと技術を創造する。
今店頭にディスプレーされているTAG Heuerの商品は、この成果物に他ならない。
店の外装や広告は、以上のことを潜在顧客へperceptionとして合理的かつ直感的に伝え、購入意欲を喚起している。
店の内装や接客(販売/セールス)は、perceptionとrealityの一致を企図している。

以上の内容は、老舗外資ブランド企業ならではの、王道的マーケティングプランだ。
もちろん、反論は無い。

ただ、恐縮だが、私なら、先述の確信により、このマーケティングプランにTAG Heuerの競合優位が体感できる行動習慣の提案&喧伝を含めたい。
王道ゆえ「創り手」に偏っているコミュニケーション目線に「買い手」を含め、perceptionの伝達&共感確率を、ひいては、潜在顧客の購買意欲喚起率を高めることが狙いだ。

ジャストアイデアが浮かんだ。(笑)
TAG Heuerの競合優位は、将棋のフィールドでも体感できるのではないか。
将棋は、「盤上の格闘技」だ。
将棋の第一人者であられる羽生善治さんの棋譜、そして羽生さんの価値観/生き様/志は、正に「伝統」と「革新」そのものだ。
「大勝負に勝った証に時計を買う」とか「昇段した証に時計を買う」といった行動習慣を売るのは、無理筋なのだろうか。(笑)

以上、合理性や根拠の乏しい私見を多々のたまってきたが(笑)、ブランド及びブランド品のマーケティングについて再考でき、個人的には有意義であった。
好機を授けてくださったTAG Heuer及びLVMHのみなさんには、この場を借りてお礼を言いたい。(敬礼)


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