2009年12月26日
馴染みのクリーニング店へ行き、受付担当者さんの主体的独自努力に脱帽&最敬礼するの巻
自宅を引っ越す数日前の木曜日、思いがけず感動した出来事がありました。
妻に代わって、妻の衣料を馴染みのクリーニング店へ出しに行った(笑)時のことです。
件のクリーニング店に着いたのは、閉店間際の19時50分頃でした。
店に入ると、いつもの受付担当者さんが、閉店間際にもかかわらず、いつものように笑顔で出迎えてくださいました。
ちなみに、当日件のクリーニング店へ妻に代わって閉店間際に駆け込んだのは、毎週木曜日はサービスデー(→料金が一律30パーセントオフになる)だからです。(笑)
また、受付担当者さんは、外見からは全く想像できませんが、御年70才の熟女さんです。
受付担当者さんは、私が出した衣料の内容を確認し終えると、こうおっしゃいました。
私は、自分や妻がこれまで知らず知らずの内に何か不手際をしてきたのではないか、一瞬ギクっとしました。
でも、それは杞憂でした。
受付担当者さんは、続けてこうおっしゃいました。
私は、本事項が想定外だったことと明日の再来店が読めないことからフリーズし(笑)、言葉を失ってしまいました。
すると、受付担当者さんは、引き続きこうおっしゃいました。
妻に代わって、妻の衣料を馴染みのクリーニング店へ出しに行った(笑)時のことです。
件のクリーニング店に着いたのは、閉店間際の19時50分頃でした。
店に入ると、いつもの受付担当者さんが、閉店間際にもかかわらず、いつものように笑顔で出迎えてくださいました。
ちなみに、当日件のクリーニング店へ妻に代わって閉店間際に駆け込んだのは、毎週木曜日はサービスデー(→料金が一律30パーセントオフになる)だからです。(笑)
また、受付担当者さんは、外見からは全く想像できませんが、御年70才の熟女さんです。
受付担当者さんは、私が出した衣料の内容を確認し終えると、こうおっしゃいました。
「いつもご利用いただいているので、堀さんには言わなければいけないことがある」。
私は、自分や妻がこれまで知らず知らずの内に何か不手際をしてきたのではないか、一瞬ギクっとしました。
でも、それは杞憂でした。
受付担当者さんは、続けてこうおっしゃいました。
「今日は今日で30パーセントオフとお安いんですけど、明日はキャンペーンで50パーセントオフともっとお安いの。できたら、明日また来れない?」。
私は、本事項が想定外だったことと明日の再来店が読めないことからフリーズし(笑)、言葉を失ってしまいました。
すると、受付担当者さんは、引き続きこうおっしゃいました。
「じゃあ、(いつもは料金を前払いいただいていますが)今日は後払いで結構です。私の方で明日受け付けたことにしておきますので」。
私は、相変わらずフリーズしていましたが(笑)、受付担当者さんがくださった「お客さま目線」かつ「お客さまの利益を優先した」対応&提案に、思いがけず感動しました。
私は、本提案を提案を受けることで受付担当者さんに不利益が生じないことを確認し、ありがたく本提案を受けることにしました。
そして、あまりに感動したので、受付担当者さんに、閉店間際にもかかわらず(笑)、以下の旨質問させていただきました。
【Q1】なぜ、本提案を着想したか?
【Q2】日頃お客さまに応える際、とりわけどのようなことを留意しているか?
受付担当者さんは、以下の旨回答くださいました。
【A1】明日からもっと安くなるのを知っていながら黙って注文を取る店など、自分がお客、それも常連客だったら、金輪際信じられないのはもちろん、利用しなくなると思うから。お客さまから信用、信頼を得るのは時間がかかるが、失うのは一瞬である。
【A2】「価格に見合う最低限のこと(努め)は果たさなければいけない」と考えている。当店の料金は競合店と比べると高い。だから、「高い価格をお客さまに納得、満足していただけるだけのことはやらなければいけない」と考えている。今回の件以外でも、たとえば、仕上がり品は、店に着いた時、全て自分の目でもう一度検品している。これは、(クリーニング店の統括)会社から指示されてやっていることではなく、主体的かつ独自の判断でやっていることだ。これにより、仕上がり不良品をお客さまにお返しする確率を下げることができる。また、時間の関係ですぐにお返ししなければいけない場合でも、予め仕上がりが不良である旨を知らせ、謝ることができるほか、近い内に改めて無償で預からせていただきたい旨を伝えることができる。
私は、受付担当者さんがくださった「お客さま目線」かつ「浮利に与み(くみ)しない」営業心得&活動に、またしても思いがけず感動しました。
そして、キャリアや年齢はデキる営業パーソンの非重要条件であることを再認識しました。
同時に、私は、件のクリーニング店の統括会社が、本来なら受付担当者さんの主体的独自努力を支援すべきところ、実際には要求していることに憤りを感じました。
たしかに、会社の業績は、つまるところ、スタッフ一人一人の主体的独自努力で決まります。
しかし、それは、会社(経営者)がスタッフ一人一人の主体的独自努力を育んだり、促したり、励ましたりした結果であり、前提にすべきものではありません。
ともあれ、私は、これまで安心してクリーニングを利用してこれたのが受付担当者さんの主体的独自努力の賜物であるのを思い知りました。
私は、受付担当者さんに文字通り「脱帽」&「最敬礼」しながら、件のクリーニング店を出ました。
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この記事へのコメント
堀さん、こんばんは。
良いお話をありがとうございます。すばらしいクリーニング屋さんに拍手を送りたい気分です。
私も数年前引っ越しましたが、いちばん残念だったのは、馴染みのクリーニング屋さんと散髪屋さんと離れることでした。サービス業の品質は、やはり「人」ですね。プロダクトなら(例えばシャンプーは)日本中どこへ行っても同じ物を買えますが。
幸い、引っ越してから散髪屋さんは良いお店(ご主人)に巡りあえましたが、クリーニング屋は残念ながら低いレベルに甘んじています。
Posted by snowtop at 2009年12月27日 21:28
snowtopさん
こんにちは、堀です。
コメントをありがとうございます。
私の駄話がsnowtopさんのお役に立てたようで嬉しいです!
私も、件の受付担当者さんに、改めて「脱帽」&「最敬礼」すると共に、拍手を送りたくなりました!
そうですね、良い散髪屋さんやクリーニング屋さんと巡り合うのは、良い勤務先や良い伴侶(?・笑)と巡り合うのと同じ位、低確率で難しいことですねー。
心底同感です!
この理由の多くは、「いずれのコンテンツ(?・笑)の評価も、つまるところ、客観(合理性)よりも、主観(感情)で決まってしまうから」であるような気がします。
いずれのコンテンツの品質も、つまるところ、「自己満足」で片付いてしまいますからね。(笑)
> サービス業の品質は、やはり「人」ですね。
つまり、「サービス業の成否は、お客さまを自己満足させられる人(スタッフ)を擁し得るか否かで決まる」ということですね。
これまた心底同感です!
こんにちは、堀です。
コメントをありがとうございます。
私の駄話がsnowtopさんのお役に立てたようで嬉しいです!
私も、件の受付担当者さんに、改めて「脱帽」&「最敬礼」すると共に、拍手を送りたくなりました!
そうですね、良い散髪屋さんやクリーニング屋さんと巡り合うのは、良い勤務先や良い伴侶(?・笑)と巡り合うのと同じ位、低確率で難しいことですねー。
心底同感です!
この理由の多くは、「いずれのコンテンツ(?・笑)の評価も、つまるところ、客観(合理性)よりも、主観(感情)で決まってしまうから」であるような気がします。
いずれのコンテンツの品質も、つまるところ、「自己満足」で片付いてしまいますからね。(笑)
> サービス業の品質は、やはり「人」ですね。
つまり、「サービス業の成否は、お客さまを自己満足させられる人(スタッフ)を擁し得るか否かで決まる」ということですね。
これまた心底同感です!
Posted by 堀 公夫 at 2009年12月27日 22:48