2010年10月06日

三河屋へ行き、入店早々おばちゃんにノックアウトされるの巻

d5dd212c.jpg今をさかのぼること約一ヶ月前のこと。
私は、長野にお住まいの友人のYさん三河屋へ行く予定を立てていました。
しかし、当日、午前中の仕事が長引いてしまい、私はドタキャンしてしまいました。
けれど、お一人で三河屋へ行かれたYさんは、私に、「おばちゃんは居なかった。おじちゃんに尋ねたら、『最近出勤する時間が遅くて』といった感じのことをおっしゃっていたけど、もしかしたら・・・」との旨、東京を発つ前報告してくださいました。

おばちゃんは、三河屋の太陽であり、また、三河屋そのものでもあります。
おばちゃんの「美味コロッケ」と「ハートフルなもてなし」は、私はもちろん、亡き母も大ファンでした。
私は、Yさんの報告を耳にし、「近日、三河屋へ行かなければ!」と心に誓いました。

その誓いは、昨日叶いました。
私は、午後からの所用にかこつけ(笑)、昨日三河屋へ行きました。
私がお店に着いたのは、11時半頃でした。
お昼前だったため、行列はゼロでした。
すぐさま店の扉を開けると、おばちゃんがいつものように厨房の中に立っていました。
私は、今日おばちゃんが居てくれたことがとても嬉しく、少しこみ上げるものを感じました。

おばちゃんは、私を確認すると、第一声、「いらっしゃい、少し痩せたんじゃない?」と声がけしてくれました。
私は約半年前に胆嚢を取った為そうかも」との旨返しながら、嬉しさとこみ上げるものが益々大きくなるのを自覚しました。
そして、いきなりではありましたが、「友人が一ヶ月ほど前にお店に来て、おばちゃんに会えなかったと言っていたのだけれど、元気にしてますか」との旨スバリ尋ねました。
おばちゃんは、「今はまあこうして動けているよ!」と返してくださいました。
おばちゃんは、続いて、「おにいちゃんこそ、胆嚢を取ってまもなくなのに、揚げ物なんか食べても大丈夫なの?」と尋ねてくださいました。
私は、「基本何を食べてももう大丈夫であり、今日はおばちゃんのコロッケをお腹いっぱい食べにきた!」との旨返しました。

おばちゃんは、初めてお会いした約10年前には既に、加齢のためか足腰が少し弱っている感じでいらっしゃいました。
ただ、ここ二年ほどはその感は強まり、昨日は正直かなりキツそうでした。
そんな中、おばちゃんは、平均すれば半年に一度程度しか来ない非常連客の私を常連客のように見てくださり、入店早々「ハートフルなもてなし」をしてくださいました。
私は、入店早々、ノックアウトされたのはもちろん、ビジネスマンとして、そして、人間として大事なことを改めて教わった気がしました。

注文したメニューは、いつもの(笑)ミックスです。
お皿の上には、コロッケ、メンチ、ハムカツ、チキンカツがのっていました。

mix

ハムカツとチキンカツのどちらがオマケなのかはわかりませんでしたが(笑)、配膳されるや否や、私は、おばちゃんに、「今日もオマケありがとう!」と言いました。
おばちゃんは、「胆嚢をとったんだから、ゆっくりでいいから、いっぱい食べていってね!」と返してくださいました。
私は、もはや返す言葉が見つかりませんでした。

私は、幸運にも、厨房真向かいのカウンター席に着座することができました。
そのため、私は目の前のおばちゃんの一挙手一投足を可能な限り目で追い、おばちゃんは私に時折声がけしてしてくださいました。
私は、いつものように、おばちゃんや忙しいスタッフさんに負荷をかけないよう、キャベツのお代わりを席を立って直接冷蔵庫の辺りへお願いしに行くと、「(スタッフを)呼んでくれればいいんだよ。すまないね」と声がけしてくれました。
私は、「全然大丈夫ですよ。それより、おばちゃんこそ、大丈夫じゃない時は無理しないで、これから先もできる限り長く厨房に居てね」と返しました。

お代わりをした二杯目のご飯を平らげると、私は、すぐさま席を立ちました。
そして、会計を済ませ、店全体に「ごちそうさまでした!」と言い、店を出る直前、厨房の中のおばちゃんに直接、「おばちゃん、ごちそうさま!今日も美味しかったです!」と言いました。
すると、おばちゃんは、「ありがとうございました。お大事にね。またね!」と返してくださいました。
私は、今日のコロッケの味とおばちゃんとのやりとりを終生忘れません。



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