2012年12月05日
中央自動車道・笹子トンネルの天井崩落事故に関する小田隆画伯のツイートに共感と思考を覚えるの巻
昨日、私は、画家で現在成安造形大学で教鞭を取られている小田隆さん(@studiocorvo)の、中央自動車道・笹子トンネルの天井崩落事故に関する以下の3ツイートを拝読し、強い共感と様々な思考を覚えました。
ついては、冷めやらぬ内(笑)に、その最たるものを書き留めておきたいと思います。
ついては、冷めやらぬ内(笑)に、その最たるものを書き留めておきたいと思います。
小田隆@studiocorvoトンネル事故から生還したインプレッサの話を聞いて、やはり通常運行以上の潜在能力というのは大切だと痛感した。良く制限速度以上の速度が出る車などいらないという人がいるが、そんな人は今回の事故についてどんな感想を持つのだろうか。(続く)
2012/12/04 03:37:17
小田隆@studiocorvo(承前)なにも速度違反を奨励するような話をしているわけではない。淡々と同じペースで何かをやり続けるには、常に余裕を残しいる必要がある。常に限界であってはならない。そんなことではすぐに息切れしてしまう。(続く)
2012/12/04 03:38:41
小田隆@studiocorvo(承前)ぎりぎりで効率だけ良くするのは非常に危険だ。不測の事態に対処することが出来なくなる。余裕がなくなれば確実に今回のような事故が増えるだろう。ある程度の贅沢さ、余裕、潜在能力、そういったことを大事にしない世の中は非常にまずいと思うのです。
2012/12/04 03:41:51
ご承知の通り、昨今、自動車は「エコ性能」ばかりもてはやされています。
けれども、ドライバーや家族にとって一番大切なのは「安全性能」です。
なぜなら、自動車は、その性質上、「100%安全」には成り得ないからです。
「不測の事態にどこまでドライバーや家族を守れるか」。
これこそが自動車、とりわけ市販車の真価です。
自動車の「安全性能」は、「アクティブセーフティ」と「パッシブセーフティ」の二つに大きく分けられます。
不測の事態そのものを防ぐのが前者で、不測の事態を最善に対処する(→最悪の事態を防ぐ)のが後者です。
同じ「セーフティ」という文言が入っていても、達成すべき安全の領域とアプローチは前者と後者で全く違います。
問題解決の基本が問題の発生そのものを防ぐことであるように、優先すべき安全性能はアクティブセーフティです。
アクティブセーフティの達成要件の一つは、高次の「運動性能」です。
運動性能とは、ひと言で言えば、速く「走れる」、「曲がれる」、「止まれる」ことです。
たしかに、日本では速く「走れる」、「曲がれる」、「止まれる」所が殆ど無く、高次の運動性能は過分で持て余すのが基本です。
しかし、高次の運動性能を、ひいては、アクティブセーフティを評価→所有→体得すれば、万が一の不測の事態を、加速して、ハンドルを切って、止まって、回避できる可能性が得られます。
今回事故に遭われたNHK後藤善男記者の愛車のスバル・インプレッサWRXは、世界屈指の高次の運動性能を持っています。
たとえば、スピードメーターの針は、時速100キロを過ぎてもなお、タコメーターの如く鋭く速く上がります。
私は、初めてWRXをドライブした際、「こりゃ、免許証が回数券でないと、モタないなー」と思ったものです。(笑)
ともあれ、ご自身のレポートからも明らかですが、後藤記者と奥さまが最悪の事態を回避できたのは、事前にこの世界屈指の高次の運動性能を、ひいては、アクティブセーフティを評価→所有→体得なさっていたこと、そして、そのフル活用を崩落瞬間判断なさったこと、の成果に違いありません。
私たち日本人の多くは、長い不況にかまけて、実用領域を超えた過分な高次の価値に対して鈍感かつ否定的に成っている、もっと言えば、それらに対する評価を疎んじ、そもそも脆弱な評価眼を更に脆弱にさせている、嫌いがあります。
軽自動車が需要の多くを占め、全身ユニクロで固めた人が珍しくなくなったのは、可処分所得の減少だけが原因ではありません。
そんな中、後藤記者が果たされていた過分な高次のアクティブセーフティに対する事前の評価→所有→体得のプロセスは、称賛すべきもの、まねぶ(真似ぶ、学ぶ)もの、ではないでしょうか。
たしかに、過分な高次の価値の多くは、「使わず仕舞い」や「分からず仕舞い」に終わります。
後藤記者の様に、そのお陰で九死に一生を得ることなど、極めて稀に違いありません。
しかし、そのお陰で後藤記者が九死に一生を得たのは、厳然たる事実です。
それに、「どうせ『使わず仕舞い』や『分からず仕舞い』になるから」と最初からそれらを否定し、評価→所有→体得のプロセスを諦める、放棄する、のは、「どうせ浮気されるのがオチ」と最初からブサメン、ブサイク女に目を走らせるのにも似て(笑)、自分の可能性を自ら限定してしまう、狭めてしまう、寂しく、勿体無く、後悔リスクの高い人生ではないでしょうか。
余談ですが、亡き母が生前よく、「同じ1万円のモノを買うのでも、1000万円持っている人と100万円しか持っていない人とでは、使い方や気持ちのあり様が全然違う」と言っていたのを、今ふと思い出しました。
アリストテレスの言葉に「人は生まれながらにして知ることを欲する」 という言葉があります。
私たちにとって大事、自然なのは、過分な高次の価値の存在と何たるかを先ず肯定し、自分なりに評価することではないでしょうか。
勿論、これらは、必ずしも努めたからといって果たせるとは限りません。
けれども、努めたプロセスは、ひいては、そのてん末(物語)と気概は、必ず自他の双方を触発し、現況を進化させる。
不遜ですが、46才の私が今在るのは、その成果と自負しています。
★ご参考/本件の参考報道情報(「笹子事故「NHK記者奇跡の脱出」 スバル「インプレッサ」に賞賛の声)
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けれども、ドライバーや家族にとって一番大切なのは「安全性能」です。
なぜなら、自動車は、その性質上、「100%安全」には成り得ないからです。
「不測の事態にどこまでドライバーや家族を守れるか」。
これこそが自動車、とりわけ市販車の真価です。
自動車の「安全性能」は、「アクティブセーフティ」と「パッシブセーフティ」の二つに大きく分けられます。
不測の事態そのものを防ぐのが前者で、不測の事態を最善に対処する(→最悪の事態を防ぐ)のが後者です。
同じ「セーフティ」という文言が入っていても、達成すべき安全の領域とアプローチは前者と後者で全く違います。
問題解決の基本が問題の発生そのものを防ぐことであるように、優先すべき安全性能はアクティブセーフティです。
アクティブセーフティの達成要件の一つは、高次の「運動性能」です。
運動性能とは、ひと言で言えば、速く「走れる」、「曲がれる」、「止まれる」ことです。
たしかに、日本では速く「走れる」、「曲がれる」、「止まれる」所が殆ど無く、高次の運動性能は過分で持て余すのが基本です。
しかし、高次の運動性能を、ひいては、アクティブセーフティを評価→所有→体得すれば、万が一の不測の事態を、加速して、ハンドルを切って、止まって、回避できる可能性が得られます。
今回事故に遭われたNHK後藤善男記者の愛車のスバル・インプレッサWRXは、世界屈指の高次の運動性能を持っています。
たとえば、スピードメーターの針は、時速100キロを過ぎてもなお、タコメーターの如く鋭く速く上がります。
私は、初めてWRXをドライブした際、「こりゃ、免許証が回数券でないと、モタないなー」と思ったものです。(笑)
ともあれ、ご自身のレポートからも明らかですが、後藤記者と奥さまが最悪の事態を回避できたのは、事前にこの世界屈指の高次の運動性能を、ひいては、アクティブセーフティを評価→所有→体得なさっていたこと、そして、そのフル活用を崩落瞬間判断なさったこと、の成果に違いありません。
私たち日本人の多くは、長い不況にかまけて、実用領域を超えた過分な高次の価値に対して鈍感かつ否定的に成っている、もっと言えば、それらに対する評価を疎んじ、そもそも脆弱な評価眼を更に脆弱にさせている、嫌いがあります。
軽自動車が需要の多くを占め、全身ユニクロで固めた人が珍しくなくなったのは、可処分所得の減少だけが原因ではありません。
そんな中、後藤記者が果たされていた過分な高次のアクティブセーフティに対する事前の評価→所有→体得のプロセスは、称賛すべきもの、まねぶ(真似ぶ、学ぶ)もの、ではないでしょうか。
たしかに、過分な高次の価値の多くは、「使わず仕舞い」や「分からず仕舞い」に終わります。
後藤記者の様に、そのお陰で九死に一生を得ることなど、極めて稀に違いありません。
しかし、そのお陰で後藤記者が九死に一生を得たのは、厳然たる事実です。
それに、「どうせ『使わず仕舞い』や『分からず仕舞い』になるから」と最初からそれらを否定し、評価→所有→体得のプロセスを諦める、放棄する、のは、「どうせ浮気されるのがオチ」と最初からブサメン、ブサイク女に目を走らせるのにも似て(笑)、自分の可能性を自ら限定してしまう、狭めてしまう、寂しく、勿体無く、後悔リスクの高い人生ではないでしょうか。
余談ですが、亡き母が生前よく、「同じ1万円のモノを買うのでも、1000万円持っている人と100万円しか持っていない人とでは、使い方や気持ちのあり様が全然違う」と言っていたのを、今ふと思い出しました。
アリストテレスの言葉に「人は生まれながらにして知ることを欲する」 という言葉があります。
私たちにとって大事、自然なのは、過分な高次の価値の存在と何たるかを先ず肯定し、自分なりに評価することではないでしょうか。
勿論、これらは、必ずしも努めたからといって果たせるとは限りません。
けれども、努めたプロセスは、ひいては、そのてん末(物語)と気概は、必ず自他の双方を触発し、現況を進化させる。
不遜ですが、46才の私が今在るのは、その成果と自負しています。
★ご参考/本件の参考報道情報(「笹子事故「NHK記者奇跡の脱出」 スバル「インプレッサ」に賞賛の声)
9人もの死者を出した中央自動車道・笹子トンネルの天井崩落事故。偶然その場に居合わせたNHK記者が事故の瞬間に乗っていた車のアクセルを思いっきり踏み込み、損傷は受けたものの奇跡的に脱出した。
乗っていた車はスバル「インプレッサ WRX STi」。ボディの剛性と加速性能のよさに、インターネットでは「さすが走りのスバル」と、賞賛する声が起こっている。
「崩落を見てアクセルを踏んだ」
「インプレッサ WRX STi」を運転していたのはNHK甲府放送局の記者。NHKニュースの電話取材で記者は、「トンネルの壁が突然剥がれ落ち、大きな衝撃を受けた。しばらく は何が起きたか、わからなかったが、車の助手席側が大きくへこんでいるのに気づいた」と話した。
トンネル内は崩落した天井の粉塵と火災による黒い煙が立ち込め、ほとんどなにも見えないような状況。そうした中で、「10台くらいの車を追い越し車線から 抜いた途端に衝撃を感じ、崩落を見てアクセルを踏んだ。崩落を抜けたのは私の車だけ。トンネルから出てこられた後続車はいなかった」と明かす。
崩落に巻き込まれまいと、とにかく必死にアクセルを踏んだことが想像できる。
テレビに映し出された紺色の「インプレッサWRX STi」は後部から助手席側にかけて、リアウインドウが割れ、ボディは激しくへこんでいるものの、足回りはどうにか無事なようす。まさに間一髪だった。
もし走行車線を走っていたら、アクセルを踏むタイミングが一瞬でも遅れていたら、と運が味方したこともあるだろうが、「車に助けられた」ことも間違いではない。
この出来事にネットでは、
「クルマを見ると青いインプレッサWRX…あの加速でもギリギリって事かな」
「インプだからこそ間一髪逃げれたのかな」
「『インプレッサだから避けられた』とか、伝説ができたりして」
と、インプレッサの加速性能に驚き、また称えた。
富士重工業は「WRX STiは当社がかつて世界ラリー選手権への参戦を前提に製造した車なので、加速性能など極めて高い『走り』を備えています。そのため、通常のセダンに比べて(性能が)高いのは事実です」と話す。
インプレッサなどのスポーツモデルのユーザーは、こだわりが強い熱心なファンが少なくない。「メカニックに強く、詳しい人が多い」ため、その加速性能に自然と目が行ったようだ。
スバル車のキャビン部分はつぶれにくい?
ネットでは、
「インプWRXかぁ。確かにスバル車じゃなかったら全部つぶれてたかもしれんね。スバル車のキャビン部分はほんとつぶれにくいからなぁ」
と、スバル車の「剛性」に言及するコメントも見られる。
最近の車選びは、燃費性能や価格を重視する傾向にあるが、改めて車の剛性や運動性能など、トータルな安全性を考えてみる必要もありそうだ。
もっとも富士重工業は「ドライバーの方が九死に一生を得たのは本当に不幸中の幸いで、それがたまたまスバル車だったということでしょう」と話している。
※2012年12月3日付けJ-CASTニュースから転載(↓)
http://www.j-cast.com/2012/12/03156539.html?p=all
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