2004年11月01日
社名を”キャタリスト”に決めた理由
先月の25日に提出した登記申請書類に不備が無かった私は、本日、晴れて会社の社長になった。
私が設立した会社の名前は、”有限会社キャタリスト(catalyst)”。
通例、キャタリストは”触媒”と訳される。
”触媒”と言われても、多分ピンと来ないのではないだろうか。
かく言う私もそうだった。(笑)
ついては、社名を”キャタリスト”に決めた理由をお話ししたい。
私が設立した会社の名前は、”有限会社キャタリスト(catalyst)”。
通例、キャタリストは”触媒”と訳される。
”触媒”と言われても、多分ピンと来ないのではないだろうか。
かく言う私もそうだった。(笑)
ついては、社名を”キャタリスト”に決めた理由をお話ししたい。
私が社名を”キャタリスト”に決めたのは、今年の夏のことだ。
その頃私は、マネックス証券の社長である松本大(おおき)さんが書かれた「10億円を捨てた男の仕事術」を読んでいた。
マネックス証券は、”個人”を主たる顧客と考え、インターネットを使って”個人客”に高い利便性を提供することを最大の付加価値としている会社だ。
松本社長は、かつて米大手投資銀行のゴールドマン・サックスにて史上最年少パートナー(共同経営者)を務められ、数ヵ月後に行使できたストックオプションの権利を放棄し、金融サービスの変革を実現するべく、マネックス証券を設立された。
事業の根幹に顧客満足を置かれていること、並びに、理念追求型の経営をなさっていることから、私は松本社長を尊敬している。
本を読み進めて行くと、P163に、”キャタリスト”という章があった。
そこで、松本社長は次のように述べておられた。
●
P164
時間の経過とともに、人間は変わっていきます。
数年後の自分は、今の自分とは考えることも、言うことも変わってくるはずです。
だからこそ、今の自分の価値観のなかで、自分が最大限できることをやっておこうと思うのです。
自分の価値観、アイデアが永遠に正しいとは限らない。
だとすると、いったいどのような形で、世の中に作用していけばいいのか。
その答えのひとつが「キャタリスト」です。
キャタリストとは、「触媒」の意味。
つまり自分自身の価値観を実現させるのではなく、社会全体の構成員の過半に共通する価値観が、民主的にきちんと吸い上げられて、それが実行されるようなプロセス、仕掛けを作るという意味合いです。
私は今、マネックス証券の代表として、日本の金融の在り方を変えるための旗振り役をしていますが、この「日本の金融の在り方を変える」という理念も、私自身がゼロから思いついたアイデアでは決してなく、おそらくは、世の中の多くの人たちにとっての共通認識のはずです。
そこをちょっとだけ刺激し、マーケットの方向付けをきちんとしていく。
そこにキャタリストとしての役割があるのです。
たとえば、幕末でも、坂本竜馬がすべてのアイデアを考えたのではなく、すでに高まっていた圧力のなかで、彼はキャタリストとしてそれを実現したわけです。
これからの日本社会においては、金融に限らず、様々な業界において、キャタリストの存在が注目されると思います。
●
「そうなんだ!私は”キャタリスト”になりたいのだ!」。
この箇所を読み、私は心が大きく動いた。
そして、社会における自分の役割と進むべき方向が以下の通り見えた。
------------------------------------------
【1】私は、売り手と買い手の間に”人”が介在し、又、その”人”が買い手にとって価値と購買動機となる、小売業、及び、飲食業、サービス業において、顧客&従業員満足が高次元で両立するよう働きかけ、双方をwin-winの関係に導きたい。
【2】私は、商品の販売(←売り手)&購入(←買い手)活動において、売り手は買い手を、又、買い手は売り手を触発し、技術や知識の習得と人的成長が相互に図れる関係に、双方を導きたい。
【3】以上、私は、個人と社会の満足を最大化する”キャタリスト(触媒)”となりたい。
------------------------------------------
こうして、私は自分の会社の名前を”キャタリスト”に決めた。
とまあ、能書き等々色々申し上げてきたが、私Horiの人格&考え方は今までと何も変わり無い。
これからも変わらぬご支援をお願いする所存である。(敬礼)
トップページ < ご挨拶 < 会社概要(筆者と会社) < 年別投稿記事/2004年
その頃私は、マネックス証券の社長である松本大(おおき)さんが書かれた「10億円を捨てた男の仕事術」を読んでいた。
マネックス証券は、”個人”を主たる顧客と考え、インターネットを使って”個人客”に高い利便性を提供することを最大の付加価値としている会社だ。
松本社長は、かつて米大手投資銀行のゴールドマン・サックスにて史上最年少パートナー(共同経営者)を務められ、数ヵ月後に行使できたストックオプションの権利を放棄し、金融サービスの変革を実現するべく、マネックス証券を設立された。
事業の根幹に顧客満足を置かれていること、並びに、理念追求型の経営をなさっていることから、私は松本社長を尊敬している。
本を読み進めて行くと、P163に、”キャタリスト”という章があった。
そこで、松本社長は次のように述べておられた。
●
P164
時間の経過とともに、人間は変わっていきます。
数年後の自分は、今の自分とは考えることも、言うことも変わってくるはずです。
だからこそ、今の自分の価値観のなかで、自分が最大限できることをやっておこうと思うのです。
自分の価値観、アイデアが永遠に正しいとは限らない。
だとすると、いったいどのような形で、世の中に作用していけばいいのか。
その答えのひとつが「キャタリスト」です。
キャタリストとは、「触媒」の意味。
つまり自分自身の価値観を実現させるのではなく、社会全体の構成員の過半に共通する価値観が、民主的にきちんと吸い上げられて、それが実行されるようなプロセス、仕掛けを作るという意味合いです。
私は今、マネックス証券の代表として、日本の金融の在り方を変えるための旗振り役をしていますが、この「日本の金融の在り方を変える」という理念も、私自身がゼロから思いついたアイデアでは決してなく、おそらくは、世の中の多くの人たちにとっての共通認識のはずです。
そこをちょっとだけ刺激し、マーケットの方向付けをきちんとしていく。
そこにキャタリストとしての役割があるのです。
たとえば、幕末でも、坂本竜馬がすべてのアイデアを考えたのではなく、すでに高まっていた圧力のなかで、彼はキャタリストとしてそれを実現したわけです。
これからの日本社会においては、金融に限らず、様々な業界において、キャタリストの存在が注目されると思います。
●
「そうなんだ!私は”キャタリスト”になりたいのだ!」。
この箇所を読み、私は心が大きく動いた。
そして、社会における自分の役割と進むべき方向が以下の通り見えた。
------------------------------------------
【1】私は、売り手と買い手の間に”人”が介在し、又、その”人”が買い手にとって価値と購買動機となる、小売業、及び、飲食業、サービス業において、顧客&従業員満足が高次元で両立するよう働きかけ、双方をwin-winの関係に導きたい。
【2】私は、商品の販売(←売り手)&購入(←買い手)活動において、売り手は買い手を、又、買い手は売り手を触発し、技術や知識の習得と人的成長が相互に図れる関係に、双方を導きたい。
【3】以上、私は、個人と社会の満足を最大化する”キャタリスト(触媒)”となりたい。
------------------------------------------
こうして、私は自分の会社の名前を”キャタリスト”に決めた。
とまあ、能書き等々色々申し上げてきたが、私Horiの人格&考え方は今までと何も変わり無い。
これからも変わらぬご支援をお願いする所存である。(敬礼)
トップページ < ご挨拶 < 会社概要(筆者と会社) < 年別投稿記事/2004年
この記事へのコメント
1年ぐらい貴メールマガジン拝読させていただいております。
情けないお話をひとつ。数ヶ月前、偶然貴ブログを拝見しました。興味深い記事をかかれていたので、度々お邪魔していました。きょうこの社名の由来の記事を見て、ようやく筆者が同じことに気づきました。
どおりで時々 何かにひっかかるものがあったんです。
これからも楽しみにしていますので、ユニークな観点で
斬ってください。
情けないお話をひとつ。数ヶ月前、偶然貴ブログを拝見しました。興味深い記事をかかれていたので、度々お邪魔していました。きょうこの社名の由来の記事を見て、ようやく筆者が同じことに気づきました。
どおりで時々 何かにひっかかるものがあったんです。
これからも楽しみにしていますので、ユニークな観点で
斬ってください。
Posted by こてっちゃん at 2004年11月19日 18:51
to こてっちゃんさん
コメントをありがとうございます。
情けないことなんて全然ありませんよ!
これからも気が向かれた際は、お邪魔してくださいね。(笑)
私もこてっちゃんさんのブログにお邪魔します。
シンガポール、良さそげなので。(笑)
コメントをありがとうございます。
情けないことなんて全然ありませんよ!
これからも気が向かれた際は、お邪魔してくださいね。(笑)
私もこてっちゃんさんのブログにお邪魔します。
シンガポール、良さそげなので。(笑)
Posted by Hori at 2004年11月19日 19:25
Hori@社長
会社設立おめでとうございます。
雑談板で やたすけさんが 何故 触媒の話をしているのか、今日まで気づきませんでした(^^;;;
更なる飛躍をお祈りするとともに楽しみにさせていただきます。
会社設立おめでとうございます。
雑談板で やたすけさんが 何故 触媒の話をしているのか、今日まで気づきませんでした(^^;;;
更なる飛躍をお祈りするとともに楽しみにさせていただきます。
Posted by しーほーす at 2004年11月20日 20:13
to しーほーすさん
ご祝辞、ありがとうございます。(礼)
たしかに、ビジネスの場においては社長と呼ばれる立場になりましたが、私自身、何も変わりません。(笑)、
今後共ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。(礼)
ご祝辞、ありがとうございます。(礼)
たしかに、ビジネスの場においては社長と呼ばれる立場になりましたが、私自身、何も変わりません。(笑)、
今後共ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。(礼)
Posted by Hori at 2004年11月20日 23:54